理事選にも影響か(時事通信フォト)

理事選にも影響か(時事通信フォト)

「前回の理事選では、出羽海一門から4人の候補を出すことになっていたが、直前になって山響親方(元前頭・厳雄)が辞退するというドタバタがあった。今回も他の一門は次の理事選の候補者が出揃っているが、出羽海一門だけ調整ができていない。出羽海一門から候補者が現職の3人のままなら理事選は無投票となるが、そこに日大閥をバックに4人目の候補者として立候補に動いていたのが木瀬親方です。

 同じ日大OBの境川親方が木瀬親方に譲って立候補を辞退する動きがあったり、一方で前回辞退した元理事の山響親方を支援する親方もいる。そうしたなかで木瀬親方が立候補を断念すれば状況はシンプルになる。今回の違法賭博事件は違法カジノの摘発を強化する警察筋の情報を入手した親方による内部告発といわれており、理事選に絡んだ足の引っ張り合いという側面もあるのではないか」

 他に違法賭博に関与した力士がいる場合、本場所への影響を避けるために初場所の初日までに公表されるとみられているが、処分は初場所後となる。

「2010年に野球賭博問題が起き、これが八百長問題にもつながった。大相撲の信頼を失墜させたとして大関・琴光喜や大嶽親方(元関脇・貴闘力=当時)らが解雇処分を受けており、今回も解雇処分となる可能性が高い。2人の弟子が厳罰となれば木瀬親方への影響も避けられず、初場所後に行なわれる理事選への立候補は難しくなる」(前出・若手親方)

 いずれにせよ、問題の全容解明が急務となる。

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