芸能

千鳥とサンドウィッチマンの何がすごい?「ネタ」「ロケ」「MC」で比較分析

滑ってもOK。千鳥の2人が笑いに変えてくれる安心感

千鳥とサンドウィッチマンのすごさとは?

 千鳥とサンドウィッチマン。地方出身で、高校の同級生──共通点の多い2組のお笑いコンビが、芸能界を席巻している。テレビで見ない日はない彼らは、一体なにがすごいのか? 「ネタ」「ロケ力」「MC力」から分析する。

 年末年始といえば、お笑い芸人たちがテレビ画面を賑わすのが毎年の定番だ。

 この年越しに大きく様変わりしたのは、日本テレビ系列で15年続いた『絶対に笑ってはいけないシリーズ』に代わり、『笑って年越したい!笑う大晦日2021』が放送されたことだろう。複数のMCがリレーする形で進行した同番組。昨年12月に、コンビMCとして最初に発表されたのが、大悟(41才)とノブ(42才)のコンビ「千鳥」だった。近年、大躍進を遂げ、いまや押しも押されもせぬ“視聴率が取れる”芸人だ。

 一方、ここ数年、“高値安定”な人気を誇り、この年末にもお茶の間を賑わせたのが、伊達みきお(47才)と富澤たけし(47才)のコンビ「サンドウィッチマン(以下、サンド)」。お笑い番組だけでなく『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)や『ピタゴラスイッチ』(NHK Eテレ)など子供向け番組にも出演した。

「キャスティング会議では必ず名前が挙がり、どちらもいまいちばん使いたいコンビです。人気があるだけでなく、キッチリとした礼儀や良識も併せ持っているところが強みです」(芸能関係者)

 ともに10本以上のレギュラー番組を抱え、芸能界でもトップランナーの千鳥とサンドのすごさを分析する。

ネタ

 サンドは2007年の『M-1グランプリ』優勝、一方の千鳥は『THE MANZAI』で2012年と2013年に準優勝と、実力は折り紙付きだ。

「ただ、2組はネタの作り方がまったく違います。千鳥は“ボケ型”。ノブさんが秀逸な言葉選びでツッコみながら、最後まで大悟さんが半ば暴走ともいえるボケを繰り返し、ボケで笑いを作り上げるのが基本パターンです。

 一方のサンドは、“ツッコみ型”。富澤さんのボケを、伊達さんが視聴者目線で解説のようにツッコむ。どう捉えられるかを第一に考えているから、わかりやすく共感を呼びやすい」(テレビ局関係者)

 しっかりと台本を練るサンドに対し、アドリブが多く、同じネタでも毎回微妙な変化があるというのが千鳥の楽しみ方だという。お笑い評論家で江戸川大学教授の西条昇さんが解説する。

「千鳥の2人は、アドリブを交えてお互いがお互いを笑わせてやろうという姿勢が見えますね。時に相方の話に噴き出してしまうこともあります。かつてのお笑い界ではあまり好まれなかったスタイルですが、友人のような雰囲気があるから受け入れられている」

ロケ力

 台本通りに進行できる舞台と違って、ロケはハプニングもありアドリブ力が試される。西条さんが絶賛する。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン