ワクチンの安全性に疑問を呈することなく、テレビや新聞が政府と一体になって接種を煽ったことは否定できないのではないか。先のディレクターもこう話す。
「やはりワクチンのリスクを報じられないと感じるいちばんの理由は、国の方針が『ワクチン接種推進』だからです。ご存じの通り、テレビの管轄は総務省です。国の意向を無視するわけにはいかない。それに、あれだけ『コロナは危険だ』『ワクチンの接種を早急に』と報じておきながら、いまさらそれに慎重になるような報道が、軽々にできると思いますか?」
しかし、多くの人がテレビや新聞の情報を頼りにして、ワクチンを打つ判断をしたはずだ。女性セブン1月27日発売号の特集「子供へのワクチン接種 本当に必要なのか」で紹介した関東地方のHくん(13才)は、昨年9月に1回目を接種して以来、重い倦怠感と発熱の症状が治まらず、もう5か月も満足に学校に通えていない。Hくんの母親が話す。
「息子がこうなるまで、このワクチンを疑ったことはまったくありませんでした。共働きで忙しく、家事の合間にテレビを見るくらいで、自分から情報を得ようとはしていなかったのです。ニュースで子供のコロナ感染後遺症があるというのを見て、『怖いな』と思うくらいで……。
でも、息子の治療に関する情報を調べるためにSNSやネットを検索したことで、ワクチンに慎重な意見があることや、息子と同じような症状で苦しむ人がいることを、後になって知ったんです。もっと自分から情報を得る努力をすべきだったと後悔しています。マスコミにも、ワクチンにリスクがあり得ることを、ちゃんと伝えてほしかった」
政治家や医療界、マスコミ関係者たちに、ワクチン後遺症に苦しむ人たちの声が届いただろうか。
※女性セブン2022年3月10日号