(写真/Getty Images)

レバーの過剰摂取でアルツハイマーのリスクが増加することも(写真/Getty Images)

 日本人が昔から食べてきた健康的な食品といえば魚も外せない。

「魚は良質なたんぱく質源で、オメガ3系脂肪酸を含有するため、血中のコレステロール値低下、心血管疾患やがん予防など、よい効果があると報告されています」

 しかし、魚の種類によっては健康被害を引き起こす。老若男女が大好きな赤身魚「まぐろ」はメチル水銀の含有量が指摘されている。

「メチル水銀は、オメガ3系脂肪酸の健康効果の一部に対し、逆効果となる働きをすることが報告されています。また、神経毒性があり、母体を通じて胎児に影響するとも。米国国民栄養調査のデータによると、米国では胎児の7.8〜15%に過剰なメチル水銀のリスクがあり、控えることが推奨されています」

 魚を食べることは健康にいいが、海洋汚染が世界的問題となっている中、安全性には気をつける必要がある。さらに生魚には寄生虫であるアニサキスの危険もある。名古屋学芸大学健康・栄養研究所所長の下方浩史さんはいう。

「日本人が好きな“天然もの”の魚にはアニサキスがいます。アニサキスは養殖魚にはほぼいないので、安心して生で食べたいなら天然より養殖を選ぶこと」

※女性セブン2022年3月31日号

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