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小澤征爾氏、24時間対応の看護体制で自宅療養 長女が甲斐甲斐しくサポート

本人の強い希望で自宅療養中(時事通信フォト)

本人の強い希望で自宅療養中という小澤征爾氏(時事通信フォト)

 3月18日、世界的指揮者の小澤征爾氏(86才)が監督を務めるヨハン・シュトラウス二世の喜歌劇『こうもり』が京都で幕を開けた。同公演は征爾氏が自らの音楽経験を後進に伝えるために2000年に立ち上げた「小澤征爾音楽塾」によるオペラだ。

「2016年2月に同じ演目が行われた際は、征爾さんの体力的な問題もあり、もう1人の指揮者と振り分けた。征爾さんは自分の出番がないときも指揮者の脇で体を揺らし、出演者と客席が一体感に包まれました。指揮を執らなくても、そこにいるだけで会場が熱気を帯びる。圧倒的な存在感を放つ唯一無二の指揮者です」(音楽業界関係者)

 もっとも、この公演で征爾氏が指揮台に立つことはない。

「体調が決して万全ではなく、指揮を執るのは難しい状態が続いています。今年の夏には3年ぶりに長野で『セイジ・オザワ 松本フェスティバル』が開催されることも発表されたが、征爾さんはあくまでも総監督としての参加。会場にも行けるかどうか……」(前出・音楽業界関係者)

24時間の看護体制で自宅療養中

 征爾氏の息子は、俳優の小澤征悦(47才)。その妻はNHKの桑子真帆アナウンサー(34才)だ。征爾氏の妻のベラさん(77才)は日露ハーフで、モデル出身のファッションデザイナー。小澤家の親族には、著名なピアニストや学者など錚々たる顔ぶれが連なる。

 その一方で征爾氏は2006年に急性気管支炎で倒れて以来、15年以上重い病と闘ってきた。

「2010年には食道がんが見つかり、手術で『がんがなくなった』と喜んだのも束の間、持病の腰痛や、肺炎などに悩まされ、1年以上の活動休止を余儀なくされたこともありました」(前出・音楽業界関係者)

 2016年4月にはドイツに飛んでベルリン・フィルで指揮を執り、現地を熱狂させたが、翌年のドイツ公演はやむなく辞退している。

「長時間のフライトは体力的にも厳しい。征爾さんは無理を押してでも行きたがったが、医師や家族の説得で断念しました。特に猛反対したのは長女の征良さんだったといいます」(音楽祭関係者)

 その後は静養に努め、復活のときを待ったが、事態はなかなか好転しない。

「2018年4月に大動脈弁狭窄症の手術を受けてから、本格的な療養生活に入りました。2019年8月に松本で10分ほど指揮棒を振って以来、もう2年半以上ステージには上がっていません。体重が落ちていて、現在は自分で歩くことも難しい状態。言葉も思うようには発することができないといいます。一時は、都内の大学病院に入院していましたが、本人の強い希望で自宅に戻り、24時間対応の看護体制の下で自宅療養を続けています」(小澤家の知人)

 病と闘う征爾氏に寄り添っているのは長女の征良さん(50才)だ。彼女は大江健三郎や村上春樹とも交流があるエッセイストで翻訳家だが、現在は父のサポートにあたっている。

「同じ敷地に暮らす征良さんが、征爾さんの車いすを押して、外をよく散歩していますよ。本当に甲斐甲斐しくサポートしています。一方、征悦さんは、たまに実家に顔を出していますが『オヤジ元気か?』とのぞくだけ。

 ベラさんはもう高齢ですし昔から朝起きるのが苦手だそうで、介護と身の回りの世話はもっぱら看護師やお手伝いさん、そして征良さんの役割だそうです。長女として征爾さんの仕事面も支えていると聞いています」(前出・小澤家の知人)

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