2020年10月に交わした直筆の借用書を持つ東谷氏。6000万円の借入金は1年後の期日を過ぎても返済されることはなかった

2020年10月に真剣佑と交わした直筆の借用書を持つ東谷氏。6000万円の借入金は1年後の期日を過ぎても返済されることはなかった(前田は真剣佑の本名)

 さらに東谷氏は「BTS詐欺」で集めた金も「すべて違法賭博で失った」と打ち明けた。

詐欺の事件化は動画ビジネスの命取り

〈オレはBTSのメンバーと知り合いだ。オレが関係する会社でグッズを作っている。航空機代とホテル代を払うなら、アメリカや韓国でBTSに会わせてやるからカネを振り込め〉

 そんな誘い文句で、20人を超える女性たちから数十万円から100万円以上の大金を詐取していた東谷氏。それを追及した本誌の報道により事態は大きく動き出した。東谷氏が4月21日の動画配信で、被害者に全額弁済することを宣言したのだ。

「動画で東谷氏と対談した美容外科医が4000万円の弁済金を肩代わりすると申し出ました。東谷氏のYouTubeの収入から毎月500万円ずつを返すことが条件といい、いまのペースで配信し続ければ、充分返せる額だといいます」(芸能関係者)

 登録者数が117万人を突破(4月25日現在)したYouTubeの「東谷義和のガーシーch」は、連日アップされる動画の再生数が軒並み100万回を超える。それらの広告収入や4万人近くいるとされる有料メンバーシップの会費、生配信での“投げ銭”を合わせれば東谷氏は月に3000万円近く稼ぐ計算だ。大手紙社会部記者が語る。

「本人いわく収益が振り込まれるのは5月下旬。だから、焦った東谷氏は、慌てて『BTS詐欺』の被害者への弁済を公表したのでしょう。昨年10月、『男性アイドルグループのメンバーに会わせる』と言って複数の女性から数千万円を集めた元タレントの男が愛知県警に詐欺容疑で逮捕される事件がありました。

 ファン心理につけ込んで金を振り込ませる手口は、東谷氏のやり方と酷似しています。東谷氏にも詐欺で逮捕状が出ればYouTubeのチャンネルが閉鎖される可能性があります」

 実際、「迷惑系YouTuber」として“人気者”だった男性が’2020年7月、窃盗で逮捕されて以降、男性のアカウントは停止。詐欺の事件化は、YouTuberにとって命取りになり得るのだ。

 また、YouTubeの広告ガイドラインによると、「炎上を招く、他者を侮辱するコンテンツ」「個人もしくはグループに対する嫌がらせ、威嚇、いじめに当たるコンテンツ」には広告が掲載されないという。詐欺という犯罪行為が指摘される上、有名人への“攻撃”を売りにする「暴露系YouTuber」の東谷氏は、YouTubeから排除されるかもしれないというリスクと常に隣り合わせなのだ。被害に遭った女性の1人が複雑な胸中を明かす。

「配信後、東谷氏から直接LINEで謝罪の言葉と、弁護士を経由した返金手続きのやり方についての連絡がありました。ひとまず安心はしましたが、すべてを許す気持ちにはなれません」

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