コラム

犬と猫の平均寿命はどんどん長く… 高齢ペットのための介護施設&介護グッズ

高齢ペットの介護をケアする施設も増えている(写真は老犬ホーム&ペットホテル 九十九里。撮影/内海裕之)

 愛犬、愛猫も飼い主とともに老いていく。高齢になれば、足腰が弱り、病気で思うように動けなくなり、介護が必要になるのは人間と同じ。そんな高齢化する老犬や老猫のための施設や介護・介助グッズ、食品も近年増えている。

【写真14枚】ペットの介護施設の様子のほか、犬用車椅子や介助用クッションなどのペット介護用グッズも

 ペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査(2021年)によると、犬の平均寿命は14.65歳、猫は15.66歳。平均寿命は犬猫ともに2010年以来、最長を記録している。愛犬、愛猫が長生きするのはこの上ない喜びだが、飼い主が先に老いを迎え、長期入院や介護施設への入所などでペットを手放さざるを得ないケースも多い。

 後述する老犬ホーム「九十九里パーク」も高齢猫専門移住受入施設「ちびママの家」も、やむを得ず離れて暮らす飼い主に代わり、1頭1頭が穏やかな老後を過ごせるようケアし、愛情を注いでいる。

 老いの先には死がある。愛犬、愛猫がもしもの時についても、備えておきたい。ペットのシニアライフを支える施設の一例を紹介しよう。

広大な芝生の上の老犬介護で仲間たちといきいき生活

・老犬ホーム&ペットホテル 九十九里

 2200坪の敷地内には全面芝生の広いドッグランが複数あり、高齢犬たちがいきいきと走り回っている。24時間態勢で約25人のスタッフが介護、食事の介助、歯や耳の手入れ、散歩、健康状態チェックなどを行なう。絵が趣味のスタッフが油絵で愛犬の肖像を描いて飼い主に贈り、喜ばれている。

【住所】千葉県山武郡九十九里町小関2188-3
【料金】(老犬ホーム)年コース:1~3年目まで毎年44万円、4年目以降は毎年26万4000円。半年コース:6か月26万4000円。月々コース:1か月6万6000円。※医療費は含まない。基本10歳以上の犬が対象だが、10歳未満の長期預け入れも可能。

すべてが高齢猫のための“終の棲家”

・高齢猫専門移住受入施設ちびママの家

 長年ボランティアで猫の保護や譲渡活動をしていた代表・高岸寿子さんが「老猫は持病や認知症などで引き取り手を見つけるのが難しく、受け皿を作りたい」と、自身が社長を務める会社の事業として開設した高齢猫専門施設。飼い主自身が高齢で入院や施設に入るために託す場合が多いという。寝たきりの猫も手厚く介護されている。

【住所】静岡県浜松市中区城北1-12-2
【料金】(入所金10万円+飼養料/終生)10歳未満:121万円、10~14歳:88万円、14歳以上:66万円。※基本、医療費込み。10歳以上の猫が対象(8歳~は応相談)。入所の場合、所有権譲渡となるが、面会は可能(事前予約)。短期預かりサービスもある

あなたのペットをサポートする器具&フード

 高齢の猫や犬たちをサポートする器具やフードも、さまざまに発展をとげている。その一例を紹介する。

・犬用車椅子(はな工房)

 1頭1頭の状態に合わせ、二輪、三輪、四輪を展開。物理学の視点で設計し、多くの高齢犬が利用する三輪車椅子(8万1400円~)は小回り抜群。レンタル(三輪の初期費用1万8700円~)もある。

・介護用クッション(ペピイ)

 寝相に合った形にできる特殊チップ入り「たまくら体位変換クッション」(8470円)。体格や病状に合わせ、呼吸しやすい高さに調整可能。床ずれや関節の固まりの予防にも。

・シニア犬介助クッション(アロン化成)

「リラクッション」(5サイズを展開、1万2100~3万1900円)は、足腰が弱くなった犬の立ち姿勢をサポート。床ずれ、誤嚥の防止にも効果。

・段差を解消するスロープ(ペピイ)

 滑りにくく、のぼりやすい設計の「にゃんこスロープ」(1980円)は、高齢猫の足腰の負担を軽減。足裏に適度に吸着する滑り止め付き。

・床ずれ予防サポーター(ペティオ)

「zuttone ずっとね 老犬介護用 床ずれ予防サポーター」(3サイズを展開。1100~1540円)。床ずれになりそうな足の関節部分などに巻いて使う。

・キャットタワー (Mau)

 足腰が弱いシニア猫、足の不自由な猫のために開発された「Mauタワー エスカリエ」(1万4300円)。低い段差、広めのステップ台で安心。

・ドッグフード(カラーズ・プロダクツ)

 国産若鶏ささみ使用の「yum yum yum! シニア&ライト チキン やわらかドライタイプ(800g)」(4073円)。脂質の代謝が苦手になるシニア期向け。グルコサミン、コンドロイチンも配合。鰹節や昆布が醸し出す風味が食欲をそそる。

・キャットフード(マルカン)

「AIM30(600g)」(実勢価格1280円)。AIM研究第一人者・宮崎徹教授の研究成果より誕生。腎臓の健康維持に配慮してナトリウムの含有量を調整(標準0.37%)。

取材・文/上田千春

※週刊ポスト2022年5月20日号

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