コラム

夫と死別して貯金ゼロで一人暮らし 70代女性のパート就活と節約生活

70代で独り身になり、貯金ゼロからどう暮らしているのか(イメージ)

 高齢になって配偶者と死別、一人暮らしとなったが貯蓄はない──。こうした場合、どのようにやりくりして生活していけばよいのだろうか。年金とパート収入で生活する70代女性のリアルケースを見てみよう。

【家計簿】家賃や食費、通信費などの支出をまとめた鈴木良子さんの家計簿

 63才のとき、夫(当時70才)にがんが見つかり、余命半年を宣告されたという鈴木良子さん(仮名・75才)。子育てもひと段落し、貯金もできて、これから旅行でもしてのんびり暮らそうとしていた矢先のことだった。

「夫は15才の頃から働きづめ。何とかして夫を生かしたいと、免疫細胞治療(約200万円)、手かざし治療(約200万円)などの高額な自由診療にお金をつぎ込みました」

 夫はその後10年間生き延び、この間、スペインとハワイに旅行も行ったが、これで、貯金はゼロに……。

 73才で独り身になった鈴木さんの収入は年金のみ。そこで固定費を見直し、死亡保険を解約。格安スマホに乗り換え、つきあいで購入していた梨や梅干しをやめ、定期購入していたサプリメントも解約。すると、月に約4万円も浮いた。

「みんな、私にお金がないことを知っているので、農家を営むご近所さんが野菜をくださるんです。これで食費はほとんどかかりません。もらってばかりだとよろしくないので、近所の小学校や、地域の行事のお手伝いに行っています」

 節約に励む鈴木さんだが、やはり年金だけでは不安で、地元のハローワークに3か月間通ってパート先を決めた。職場は製菓工場で、平日の早朝3~4時間、週2日勤務だ。

「70代の就活は、断られても粘ること。貯金がなくても工夫して生活するいまの生活に満足しています」

【プロフィール】
無職・鈴木良子さん(仮名・75才)/静岡県在住。73才のときに、漁師だった夫(享年80)と死別。長女48才(既婚・子1人)、次女44才(既婚・子2人)。収入は年金約7万円+パート代約3万円。

※女性セブン2022年5月12・19日号

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