パトロール中のYURI氏

日本の「危機意識の低さ」に警鐘を鳴らす

どこにでも危険は潜んでいる

──犯罪が発生する前に危険を察知して、身を守る行動を取ることが何より大事だと。

YURI:そうです。そのためにもできれば、武術や格闘技などセルフディフエンスの術を身につけてほしい。ただ、護身術を学ぶのは誰にでもできることではありません。

 私がいつも言うのは、「イメージトレーニングならタダでできますよ」ということ。例えば、電車内で斜め向かいの人がナイフを持って暴れ出したらどうすべきか、イメトレしておけば実際に犯罪が生じたときに対応しやすくなるし、最低でも焦らなくなります。

 体力に自信のある男性ならまずカバンで身をガードして、などとシミュレーションできるし、か弱い女性なら自分がどのように逃げるかのイメージを持っておくことが大切です。あとは、何らかの武器を常に持っておくことですね。

──えっ、武器ですか!?

YURI:身を守るためには必要です。私は日本に来る前日にスーツケースに荷物を詰めている時、「さすがに拳銃は無理だけど、最低でもナイフと手錠は持っていってもいいですか」と日本の知り合いの警察関係者に聞いたら、「もちろんだめです」と言われました(苦笑)。

 どうしたものかと考えて、コレだと思ったのが尖った筆記用具です。暴漢に襲われた時にぐいっと突き刺せば相手は確実にひるむから、そのスキに逃げればいい。いざという時に自分の身を守る方法を準備しておくのはとても大事で、護身用の武器は絶対に必要です。もちろん、法律に違反しない範囲の武器ですけどね。

──日ごろから警戒、イメトレ、武器の3点セットで非常事態に備えるべきだと。

YURI:日本がアメリカよりはるかに安全だからと言って、犯罪に巻き込まれないとは限りません。警察官は犯罪者の立場になって、「自分ならどうやって犯罪を実行するか」と考えるクセがありますが、危機意識の低い日本は犯罪者からすれば、やりたい放題の国です。いつどこにでも危険は潜んでる、という前提に立って行動しないと、いつか被害に遭うことを忘れないでほしいですね。【後編に続く】

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