2つめの統一教会との接点は、新進党の頃でした。その当時私は、党首補佐役だったと思う。小沢一郎さんの補佐役ですね。その関係で、選挙に出る候補者の選定を任されていたんです。自民党から分かれたことで、議員はいたが候補者の層が薄かった。それであれこれ探していたんです。
そういうときに、「自民党で公認できないのがいる」ということで、渡辺美智雄さんが候補者を紹介してきたんですよ。渡辺さんが推したいが、選挙区が空いてないという候補者がいると。3~4人いたと覚えています。
その候補者を私が調べたんですが、みな統一教会の関係者だったんです。それを小沢さんに報告すると「厳密にチェックしろ」と言われた。そして結局、全員不合格、候補者にはしませんでした。
小沢さんは、統一教会のことを嫌いでした。元々、勝共連合の名誉会長だった笹川良一さんのことが嫌いでしたから。というのも、笹川さんは福田派清和会や中曽根派のほうについていて、田中派とは対立するポジションにいました。
田中派はあえていえば創価学会と関係がよく、そもそもこの一件があった新進党は、公明党も入っていましたから。そうした流れで、小沢さんのいた田中派や、新進党は統一教会とは一線を画していたということです。