サヤカさんは子供を寝かしつけた後、自室で子供のパンツや靴下などを梱包し、商品画像の編集をするという。
小学2年生の娘がいる20代後半の専業主婦・ハルナさん(仮名)は、コロナ禍で働き口が見つからず、「高収入」「楽」などのワードで検索し“裏取引”の存在を知った。
ハルナさんのSNSにも、買い手から様々な要望が寄せられる。
「『下着は2日間洗わず』というリクエストもありますし、9歳の娘の爪とか、唾液を欲しがる人もいます。
最初は私の唾液だけ販売していましたが、娘の唾液のほうがよく売れるから、母娘セットで売るようになりました。娘には、『喉のコロナ菌を調べるから、よだれをちょうだい』と嘘をついて唾液をもらっています」
売買される“私物”は多岐にわたるが、それにしても小学生のパンツを誰が、何のために買うのだろうか。前出のサヤカさんが話す。
「高校生の娘がいる50代の常連客は『匂いが好きなので女子小学生のパンツや靴下を購入し、匂ったり被ったりした後、ジッパー袋に入れて保存します』と言っていました。なかには小学生の子供がいる買い手さんもいます」
あっけらかんと語るサヤカさんの傍らで、その夫が複雑な胸中を明かす。
「最初に妻から話を聞いた時は、正直バカじゃないかと思いましたよ。子供のパンツに対する性癖も理解できず、購入者に対する嫌悪感は消えません。それでも自分がガンガン稼げるわけでもなく、家計のため最終的に受け入れるしかなかった。子供や嫁の下着を他人に差し出すのは今も抵抗があり、モヤモヤは残ったままですが……」
それでもサヤカさんは胸を張って語る。
「娘のパンツを売って特定の人の性癖を満足させることで、子供への性犯罪リスクが減るかもしれません。この取引は誰も不幸になっていないし、稼いだ分子供にもお金を使える。現時点で誰からもお咎めはなく、取引を続けるつもりです」
堂々とこう言ってのけるのだ。