大借金や病魔を乗り越えてきた加山の隣から、めぐみさんが一時だけ離れたこともあった。
「2014年頃、めぐみさんは1年の半分ほどを、娘さんがいるアメリカで過ごしていたんです。どんな状況でも離れなかった夫婦の“別居”は世間をザワつかせました」(スポーツ紙記者)
加山は当時をインタビューで次のように振り返っている。
《“卒婚”だ“別居”だなんて騒がれたものだけど、そんなこと全くありません。(中略)何があっても仲良くふたりで生きていこうと話してますよ。彼女はいつも冷静で、公平さを忘れないから頼りにしてる。》(『週刊新潮』、2021年4月29日号)
「私は船長で、妻は提督です」
加山が軽度の脳梗塞で緊急入院した2019年の暮れに、ふたりは住み慣れた東京・世田谷区内の自宅から、都内の「自立型ケアハウス」に引っ越した。その名の通り、介護施設より自立した生活ができ、主な家事は生活支援スタッフがサポートしてくれる施設だという。
「転居は入院前から決めていたことで、『終の棲家』として選択したそうです。都心に近いタワマン型の超高級物件で、一流ホテル並みの食事や掃除、洗濯といった生活サービスを受けることができます。入居時に15年分の家賃約1億円を一括で支払い、それ以外に毎月管理費と食費で1人あたり約30万円かかります。加山さんにとっては、めぐみさんへの恩返しなんでしょう」(前出・芸能関係者)
9月6日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、ふたり揃って出演した際、めぐみさんはケアハウスでの生活ぶりをこう話した。
「私は天国でございます。お料理は何もしなくていいですし、レストランから配膳をしてくださるし、ちょっとおしゃれしてレストランに行くこともできますし、本当に私は毎日、天国って言ってます」
一方、加山はめぐみさんへの感謝をこう明かしていた。
「あらゆる面で、人格的にも、人間的にも心が整っている。外国で免許を取るために一緒に行ったとき、まわりの人に『私は船長で、妻は提督です』と言ったらウケたんです。それ以来、(夫婦関係は)こうでないといけないと確信をもったんです」