芸能

よしもとドラマ部が選ぶ思い出の名シーン『それでも、生きてゆく』大竹しのぶの衝撃

ニブンノゴ!・宮地謙典

ニブンノゴ!・宮地謙典

 ドラマに対してアツい思いを持つ『よしもとドラマ部』の面々。放送されるドラマはすべてチェックしているというニブンノゴ!・宮地謙典(46才)、LLR・福田恵悟(42才)、フルーツポンチ・村上健志(41才)の3人が選ぶ、名作ドラマの思い出のシーンとは? オンラインで語り合ってもらいました。

 * * *
村上:思い出に残るドラマといえば、やっぱり『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)は、はずせませんね。武田鉄矢さんがトラックの前につっこみながら「ぼくは死にません!」と言うセリフは有名ですが、それ以外でも最初から最後まで武田さんが面白い。

 ドラマのことをモノマネネタで知った人も多いと思いますが、どんなに芸人が面白く、大げさにモノマネしても、本家にはかなわない。それくらい武田さんは振り切った演技をしています。それでいてコントにならず、ラブストーリーとして恋を応援したくなる。すごいですよね。

『101回目のプロポーズ』

『101回目のプロポーズ』

 個人的には今度、庵野秀明監督に『シン・101回目のプロポーズ』を撮ってほしい。進化した武田さんの第三形態とか見てみたいですね。

福田:ぼくは『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)かな。続編も両方とも大好きです。

 中井貴一さんと小泉今日子さんの掛け合いが軽快で、ずっと見ていたい。たとえば、ソファで酔っ払った小泉さんが「どうせ私なんかさ、バブルの残りかすみたいな女ですから」というシーンとか。あのふたりで『M-1グランプリ』に出たら、優勝するんじゃないかと思います。

 好きすぎてロケ地の鎌倉も巡礼したんですが、ある場所で通りがかりのおじさんから、「きみもロケ地を見にきたのか」と声をかけられました。「はい」と答えたら「よかったら中に入れ」と、家に招き入れられたんですが、なんと、そこはロケで使われた家だったんです! サイダーと鳩サブレをごちそうになって、撮影時の話や出演者らとの記念写真も見せてもらいました。

『最後から二番目の恋』

『最後から二番目の恋』

宮地:偶然!? ロケ地の家主さんだったのか、すごいな~。

 ぼくたちドラマ部が集まると、必ず坂元裕二先生の脚本はすごいって話で盛り上がります。坂元作品は名作ぞろいですが、なかでも印象に残っているのは、『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)。これは妹を殺された洋貴(瑛太、現・永山瑛太)という男性と、洋貴の妹を殺した男の妹である双葉(満島ひかり)が出会い、惹かれあっていく話。かなり重めの内容でした。脚本もさることながら、演者の演技の本気度もすごい。あれは日本のドラマの演技の底上げをしたんじゃないかと思います。

福田:あれはいいドラマだったね。

宮地:強烈に覚えているのは、瑛太さんの母親役の大竹しのぶさん。娘を殺されたわけですが、犯人(風間俊介)と対峙するシーンがあるんです。最初は静かに話をしようとするんですが、目の前に娘を殺した男がいるわけですから、どんどん壊れていく。風間さんを思いっきりビンタして「あなたが殺したの!」と鬼気迫る形相で格闘するのですが、いままでたくさんドラマを見てきた中で、これを超えるシーンはまだ出てこない。役者の歴史本に出てくるんじゃないかと思うくらいの迫真の演技でした。

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