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「二遊間重視」「併殺打OK」…阪神・岡田監督の新方針に中日時代の落合采配との共通点

岡田新監督の方針がチームに浸透すれば“アレ”も近づくか(時事通信フォト)

岡田新監督の方針がチームに浸透すれば“アレ”も近づくか(時事通信フォト)

 15年ぶりに古巣に復帰した阪神の岡田彰布監督が就任以来、チーム改革を促している。現役時代にセカンドを守っていた岡田監督は、まずセンターラインの強化策として二遊間の再建案を打ち出し、ルーキーの時からショートを守っていた中野拓夢のセカンドコンバートも示唆した。

「甲子園での秋季練習、高知でのキャンプで自ら二遊間を指導しています。中野拓夢、糸原健斗、木浪聖也、山本泰寛、北條史也、植田海、板山祐太郎、日本ハムから移籍してきた渡辺諒の8人を相手に身ぶり手ぶりでアドバイスを送っています。中野をセカンドに回し、ショートには強肩の小幡を置く構想も語っていましたが、秋季キャンプでは木浪の肩の強さを発見しています」(野球担当記者。以下同)

 岡田監督はファインプレーを求めず、取れるアウトをきっちり取ることに主眼を置いているようだ。今年の阪神は、ショートは中野が135試合に先発したが、セカンドには7人もの選手がスタメンで起用され、最多は糸原の54試合だった。

「これまでは、二遊間のコンビネーションが合わず、ゲッツーが取れる場面でランナーを残してしまい、その後に点を奪われるという記録に現れにくいミスもあった。来年の春季キャンプ、オープン戦で最適なコンビを見つけ出し、公式戦では8割は同じ二遊間にする方針です」

 二遊間が安定しているチームは強い。今年2連覇を果たしたヤクルトは山田哲人と長岡秀樹が固定され、リーグ最多の143併殺打を取った。落合博満監督時代に黄金期を築いた中日では、荒木雅博と井端弘和のアライバコンビが鉄壁の守備で投手陣を助けた。キャンプになると、落合監督は取れそうなギリギリのラインに打つノックで2人を鍛えた。

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