愛子さまは11月5日に、皇居の宮内庁楽部で行われた雅楽演奏会も鑑賞された。
「雅楽演奏会には、今回と同様、大学で学ばれている分野と関連があるので参加されました」(前出・宮内庁関係者)
一方で、成年に伴う伊勢神宮参拝のめどは立たない。
「成年後の参拝はあくまで慣例です。遠方ゆえ警備の問題などもあるでしょう。それでも、両陛下が地方公務を再開されている現状では、新型コロナを理由にするのは無理がある。愛子さまご自身によって、出られる、出られないの“線引き”がされているように感じられてなりません」(皇室記者)
振り返ると愛子さまは、雅子さまと一心同体で過ごされていた幼少期から、外出に波があった。
「学習院女子中等科時代は午後に登校され、学校で昼食を召し上がらない日が続きました。通常授業には遅刻する一方で、文化祭には時間通りに登校されたり、美智子さまの誕生日の挨拶は予定通り向かわれたりと、ちぐはぐなところがありました。プライベートなお出かけの急なキャンセルも頻繁にあったといいます。
雅子さまは20年近く療養されているので、イレギュラーなお出ましの体制が常態化しているのは、仕方ないことかもしれません。ただ、愛子さまは病気を抱えられているわけではありません。
成年を迎えられて堂々とお出ましになる姿を見ると、皇族としてのご自覚が芽生え、不安定さは乗り越えられたようにも思えます。その一方、雅子さまの“見えざる病欠”を日常的に目の当たりにされることで、“頑張りすぎる必要はない”とご自覚が揺らいでしまわないか、不安も募るのです」(前出・皇室記者)
国民の間では愛子さまは変わらず人気を誇っており、皇室離れを防ぐには愛子さまの存在は欠かせない。
「“愛子さまがお出ましになるなら見に行きたい”と考える人が多いため、宮内庁内では皇室離れ打開のために、愛子さまがご興味を持てるような公務を用意してはどうかという声もあります。しかし愛子さまのお出ましが雅子さまと同様、直前までわからないとなると、なかなかスケジュールを組むことも難しいといえるでしょう」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまが公務への復帰を果たしつつあっても、令和皇室はまだまだ未完成だ。
※女性セブン2022年12月15日号