国内

秋篠宮皇嗣「皇嗣誕生日会見」で踏み込んだ「皇族の個人SNS開設」の高いハードル

個人でSNSを開設する日はくるか

個人でSNSを開設する日はくるか

 11月30日、秋篠宮皇嗣が57歳の誕生日を迎えられた。誕生日に先立っての25日には記者会見に臨まれたが、会見内で語られた内容について宮内庁記者たちの注目が高まっている。次女・佳子さまの結婚については「今、特に何か話し合っているということはありません」と語り、現在小室圭さんとニューヨークで暮らす長女・眞子さんについては、「本人が近況などについての自分のことについては話をするのは控えてほしいということを申しているようですので、私もここではお話を控えることにいたします」とノーコメントを貫いた。

 ただ、記者会見のなかで宮内庁記者たちの関心を最も集めたのが、「皇室についての情報発信」に関する発言だったという。宮内庁担当記者が語る。

「今まで秋篠宮さまはメディアの報道に対して反論しない姿勢を取り続けてきましたが、2021年に皇室批判やバッシングには『基準作り』との考えを初めて示されました。それ以降、宮内庁はSNSの活用を検討し始めるなど、皇室全体で情報発信に関するスタンスが変わり始めてきています。

 そうしたなかで、今回秋篠宮さまは『(皇室の情報発信は)タイムリーに出していくということが必要である』などとさらに踏み込んだ発言をされた。その様子に改めて『秋篠宮さまは皇室バッシングについて相当思うことがおありなのだろう』と実感した記者たちも多かったようです」

 今回の会見で秋篠宮皇嗣は、「今現在、皇族のうちの誰かが個人のアカウントで発信しているかどうかということは私は知りませんけれども、恐らく私はやらないと思いますが、そういう可能性も、もちろんあり得る」とも述べた。宮内庁経由でなく個々人で情報を発信していく可能性についても言及したかたちだ。だが、前出の宮内庁担当記者はこう懸念を口にする。

「タイムリーかつストレートに発信をしていくことは、なるべく誤った情報が広まらないようにする観点からも重要ですが、その一方で皇室と宮内庁との連携が薄くなってしまう懸念があります。週刊誌で皇宮警察のなかで皇室に対する悪口が飛び交っていると報じられたことなどによって、現在、宮内庁は皇室からの信頼を取り戻そうと努めていると聞く。そのような状況下で皇族の皆さんが個々人で情報を発信するようになれば、ますます宮内庁はコミュニケーションを取りにくくなるのではないか。

 また、秋篠宮さまがネット上でのコメントを日々どこまで確認しているかは不明確ですが、小室ご夫妻や悠仁さまに関する否定的な意見は、SNSなどで大変多くの投稿があります。それらに皇室の方々が直接触れるようになれば、相当ショックは大きいでしょうし、ストレスもかかるはずです。皇族の方によるSNSアカウント設置については、慎重に議論を重ねる必要があるでしょう」

 新しい時代にどう適応していくか、考えるべきことは多そうだ。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン