娘との関係性、パートナーの存在
息子と商店街を歩く今井メロさん
数年前にSAJ(全日本スキー連盟)のインストラクター資格を取得。講習会の講師をしたり、協会とは別に個人で、学齢期前の子どもや高齢者に少人数指導を行ってきた。
「教えた方の最高齢は80歳です(笑)。だから、高度な技術ではなくて、災害に巻き込まれないよう、ケガに繋がらないよう、『自然や雪をなめない!』と厳しく教えています。子どもは熱心な親御さんに連れられて来る子が多いので、どうやったら子ども自身を惹きつけられるか、ということに気を配ったりしています。
個人指導は今、一時的にお休みしていますけど、居酒屋に勤めていた頃は、朝5時からトレーニングの指導をしてから、仕事に行っていたのでヘロヘロになっていました(笑)」
個人での指導は来年1月から再開し、初級者、中級者、上級者に分けて指導するプロジェクトをスタートさせる予定だという。 長女は2年前に児童養護施設にあずけ、以来、離ればなれに暮らしている。異常妊娠のうえ切迫早産で、大変な思いをして産んだ子だという。かわいくないはずがなく悩みに悩んであずけたのだが、ブログで公表した際は非難する声もあがった。
「母親と娘の関係って難しいですね。娘と私とはぶつかることが多くて……。今はまだ離れて暮らしたほうがいいだろう、と思っています。児童養護施設は私も17歳までお世話になった、よく知っている場所だから安心。娘とはよく面会していますよ。だいぶんしっかりしてきました」
かくして、長男と2人暮らしをしているわけだが、4度目の結婚なんて話もあるのだろうか。
「真面目にお付き合いしている方はいます。私はとにかく寂しがり屋で一人は苦手。ただ、今までは相手の方を人としてしっかり見極められないまま結婚して……で、うまくいかず子どもを振り回してきてしまいました。今回はしっかりと慎重に、と思っています」
困難を乗り越えていってほしい。
取材・文/中野裕子 写真/眞弓準