芸能

ガーシー氏に俳優や実業家が告訴状を提出 “ガーシー信者”が罪に問われる可能性も

東谷氏

俳優や実業家が告訴状を提出した(写真は東谷氏。YouTubeより)

「おれは日本に帰ります。堂々とね、凱旋します」。1月11日夕刻、SNSでライブ配信を行ったガーシー参議院議員(東谷義和・51才)の顔は上気していた。その日、ガーシー氏の関係者の自宅など数か所が、警視庁による家宅捜索を受けた。

「ガーシー氏は有名芸能人のプライベートやスキャンダルを暴く『暴露系YouTuber』として活動していました。今回の家宅捜索は、暴露動画を通じて誹謗中傷を受けたなどとして、複数の著名人が告訴状を提出したことによるものです」(社会部記者)

 実際に告訴状を出したのは、地上波連ドラの主演を複数回務めたこともあるトップ俳優や実業家。さらに、あるIT企業が法人として提出しているとみられている。そもそも、ガーシー氏の存在が広く知られるようになったのは、2021年末頃のことだ。

「ガーシー氏が、韓国の人気グループ『BTS』に会えるという甘い言葉をエサに、20人を超えるファンの女性から面会にかかる費用や飛行機代、ホテル代などを集めていた。しかし、実際に会うことは叶わずガーシー氏の言葉はすべて虚偽だった(ガーシー氏はその後、返金し示談をしたと公表)。

 ほかにも“人気YouTuberをキャスティングできる”と言って、クライアントから金を受け取っていたが、それも虚偽だったことをそのYouTuber本人から告発されました。当時いずれの被害者からも実際に警察に被害届が出ていました」(別の社会部記者)

 言葉巧みとはいえ、被害者たちがガーシー氏の甘言に乗ってしまった理由は、ガーシー氏が多くの有名芸能人と接点をもっていた点にあった。しかし、ガーシー氏の詐欺的行為が明るみに出ると、それまでツルんでいた芸能人たちが一気に手のひら返し。ガーシー氏は中東UAEの都市ドバイに脱出すると、昨年2月にYouTubeチャンネルを開設し、それまで懇意にしてきた芸能人たちの秘密や裏の顔の暴露を始めた。

 交友のあった芸能人の名前をホワイトボードに書き出し、暴露予告を行ったこともあった。小栗旬、綾野剛、佐藤健、田中圭、城田優、新田真剣佑、浜辺美波、橋本環奈──暴露は俳優やモデルに留まらず、音楽アーティストやお笑い芸人にまで及んだ。信憑性は不明ながら、異性との関係や詐欺などの金銭トラブル、違法薬物や違法賭博、さらには未成年淫行やレイプなど性犯罪をうかがわせるものまであった。

「LINEのやりとりのスクショを暴露の“証拠”として添えたこともありました。実際は証拠というには不充分なものが多いのですが、芸能人としては、名前を出されただけでもダメージは大きい。

 特に最大の“被害者”は綾野さんで、真偽不明ながら未成年淫行などの疑惑を一方的に暴露した。また、下半身を露出した綾野さんとされるベッド写真も公開。その影響があるのかないのか、綾野さんのCM契約が続々と打ち切られたといいます。また、小栗さんとされる人物が全裸でマイクを握りカラオケに興じる写真も晒されました」(芸能関係者)

 暴露を続けるガーシー氏を、ネットを中心に“ダークヒーロー”としてもて囃す声は次第に大きくなった。昨年7月の参院選では、選挙運動をすべて海外から行ったにもかかわらず、比例当選を果たした。だが、当選後も「帰国すれば逮捕される」などと主張してドバイに滞在したままで、これまでに一度も登院していない。

「一方、警視庁は昨年、ガーシー氏に任意の事情聴取を要請しました。それに対しては“求められているのであれば帰国して対応する。事情聴取も受けます”と動画で表明しました」(前出・社会部記者)

 ガーシー氏の所属するNHK党の立花孝志党首(55才)は、1月12日に開いた緊急記者会見で「3月上旬を予定している」と帰国を明言した。

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
2週連続優勝を果たした 竹田麗央(時事通信フォト)
女子ゴルフ 初Vから連続優勝の竹田麗央(21) ダイヤモンド世代でも突出した“飛ぶのに曲がらない力”
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン