友人と記念撮影をする長澤麗奈被告
「1人目は長澤の母。裁判でも長澤が子供たちを可愛がっていた様子を証言し、『これから時間をかけて更生していってほしい。私は全面的にサポートしたいし、麗奈の姉妹もサポートする』と家族で支援していくことを明確に告げました。
2人目は、裁判を担当した木山暢郎裁判長です。京大卒で現在、横浜地裁小田原支部の総括判事を務めるベテランです。もともと検察に厳しい姿勢を示すことで知られる木山裁判長ですが、裁判では被告に対し『あなたは物を知らないし、考えが足りていない。はっきり言って大人として未熟です』と辛辣ながら、一方で『悪意などは全く見られず、無知や未熟で危険に対する意識が薄かった。過失犯の色彩が濃い』と踏み込んだ言及をするなど、温情判決でした」(前出・司法関係者)
長澤被告自身も、被告人質問では涙ながらに次のように語り、深い反省の色を示していたという。
「2人はこれから学んだり、経験したりできたはずなのに、母である私がすべてを奪ってしまった……。もっと大切にできたのに、母親の自覚が薄かった。ひなちゃんと煌翔にちゃんと謝りたいです。今のままだと、ひなちゃんと煌翔を迎えられない。罪を償い、2人に『ママ』と呼んでもらって、顔を合わせられるようにしたいです」
塀の中で過ごす3年6か月、奪ってしまった幼い命に向き合う時間としてほしい。