はま寿司は被害届を提出した(SNSより)
回転ずしチェーン「はま寿司」の富山市内の店舗で行なわれた迷惑行為を撮影した動画がSNSで拡散された問題。同社は4月5日、富山県警富山中央署に被害届を提出し、同署が受理した。
問題の動画は青いジャージを着た男子高校生がテーブルの上に置かれているガリの容器に直接箸を入れ、何度も口にしたというもの。今年2月にSNS上で拡散されると、男子高校生が着ていたジャージが富山県内の強豪サッカー部のものだったことから、氏名、経歴などがネット上で特定。同時期に「スシロー」で少年がしょう油差しや湯呑みをペロペロ舐める迷惑動画が拡散されていたこともあり、高校にまでクレームの電話が殺到していることが報じられるなど“炎上”状態になっていた。動画の拡散後、男子高校生の関係者が店を訪れ、謝罪したいと申し出たが、受け入れなかった。
県警は、この男子高校生だけでなく、動画をSNSに投稿した人物にも店の業務を妨害した疑いがあるとみて、捜査を進める方針と報じられている。近所の住人は男子高校生の人柄についてこう口にする。
「サッカーの大会に出場した際は家族総出で応援に行くなど、家族の仲もとてもいい。会えば挨拶もするいい子です。不良ではないし、素行が悪いということは全くありません」
自宅を訪ねると叔父が話をしてくれた。今回の被害届の受理について聞くと、「本人もしたことについてはとても反省しています。(4月5日にはま寿司が)被害届を出したということなので、捜査の進展をこちらは待つだけなんです」と語りつつ、記者の質問に丁寧に答えてくれた。(カッコ内は編注、以下同)
──スシローの迷惑動画も話題になりましたが。
「自分が思うには、(スシローの件と)質が違うと思うんです。店員さんが(男子高校生がガリを食べることを)確認していたと聞いているんです、(ガリを)完食して。お店をでるときは『ありがとうございました』と(言われた)。スシローさんの件とは少し質が違うと思います」