芸能

映画『スーパーマリオ』を攻略する裏ワザ 海外では『アナ雪2』超えも記録

世界で好評

世界で好評!今作の見どころは?(c)2023 Nintendo and Universal Studios

 日本に先駆けて公開された海外では、初週で『アナ雪2』を超え、興行収入は1000億円に迫る記録ずくめの大ヒット! 日本では4月28日に公開される『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。世界で好評を博す今作の見どころと、ヒットの裏側を映画評論家・前田有一氏が解説。これを読んで作品の魅力をいち早く“攻略”しよう。

「ブロックを叩くとアイテムが出たり、ファミコン版のように横スクロールで画面が展開したり、最後はポールに飛びついて、降りてくる。ゲームの世界観を映画にするというのはよくあるが、『ゲームのシーンをそのまま映画にしている』のは画期的です。任天堂が製作に参加しているので、『ちゃんとマリオになっているじゃん!』と予告映像からも期待できる作品です」(前田氏・以下同)

 アニメーション映画として、2019年公開の『アナと雪の女王2』を上回るオープニング興行収入を記録した今作。ニューヨークが舞台で、マリオとルイージの配管工を営む兄弟が、地下のマンホールからキノコ王国に迷い込む。そこでピーチ姫と世界の危機を救うという話だ。

「基本的にキャラクタービジネスの中では、ゲームというジャンルはすごく強いんですよ。視聴者が受け身のアニメや映画とは違い、ゲームは自分が能動的にキャラを動かして勝たなければいけないので、世界観への没入感が段違いなんです。その中でもマリオというのはトップクラスでメジャーなキャラクター。全世界の人が愛しているマリオの、初めての公式的なアニメーション映画ということで、話題を呼んだのでしょう」

【1】ピーチ姫が運動神経抜群! 戦うヒロインとして活躍

戦うヒロイン

戦うヒロインピーチ姫 (c)2023 Nintendo and Universal Studios 

「ゲームではクッパにさらわれてしまうだけのピーチ姫ですが、今作は運動神経抜群の戦うヒロインなんです。マーベルの映画における『キャプテン・マーベル』など、最近のハリウッド映画では定番の流れです」

【2】マリオカートなどゲームの世界を忠実に再現

ゲームの世界を忠実に再現

ゲームの世界を忠実に再現 (c)2023 Nintendo and Universal Studios 

「たとえばマリオカートで、道から落っこちて、別の道に着地するシーンがあります。これはゲームでのショートカットの裏ワザと同じです。ほかにもキノコを食べて大きくなる音、ジャンプの音などが、ゲームと同じ効果音で再現されています」

【3】1980年代から最近のマリオまで親子2代で楽しめる

親子2代で楽しめる

親子2代で楽しめる (c)2023 Nintendo and Universal Studios 

「子供たちに人気の『スーパーマリオ 3Dワールド』のネコマリオが出てきます。また初代『スーパーマリオブラザーズ』は’85年発売なので、親世代ですよね。そういう人たちも喜ぶファミコン時代のキャラやステージが出てきます」

【4】ルイージが母性本能くすぐる味のあるキャラクターに

ルイージが味のあるキャラクターに

ルイージが味のあるキャラクターに (c)2023 Nintendo and Universal Studios 

「兄のマリオは、リーダーシップがあって、常に弟を引っ張っていきますが、一方でルイージはクッパに捕まってしまいますし、少し引っ込み思案なキャラクター。ただ、海外ではウケているので、母性本能をくすぐるのかもしれません」

※女性セブン2023年5月4日号

関連記事

トピックス

24時間テレビの司会を務めた水卜麻美アナ
《水卜アナ謝罪の『24時間テレビ』寄付金着服事件》「まだ普通に話せる状況ではない」実母が語った在宅起訴された元局長の現在
NEWSポストセブン
女子ゴルフ界をざわつかせる不倫問題(写真:イメージマート)
“トリプルボギー不倫”で揺れる女子ゴルフ界で新たな不倫騒動 若手女子プロがプロアマで知り合った男性と不倫、損害賠償を支払わずトラブルに 「主催者推薦」でのツアー出場を問題視する声も
週刊ポスト
本格的な活動再開の動きをみせる後藤久美子
後藤久美子、本格的な活動再開の動き プロボクサーを目指す次男とともに“日本を拠点”のプラン浮上 「国民的美少女コンテスト」復活で審査員を務める可能性も 
女性セブン
主砲・岡本和真の起用法が二転三転していることは気懸かり
開幕直前の阿部巨人に衝撃「丸の長期離脱」で主砲に及ぶ余波 広澤克実氏は「岡本まで不調ならジャイアンツのBクラスもあり得る」
週刊ポスト
すき家の「クチコミ」が騒動に(時事通信、提供元はゼンショーホールディングス)
【“ネズミ味噌汁”問題】すき家が「2か月間公表しなかった理由」を正式回答 クルーは「“混入”ニュースで初めて知った」
NEWSポストセブン
スシローから広告がされていた鶴瓶
《笑福亭鶴瓶の収まらぬ静かな怒り》スシローからCM契約の延長打診も“更新拒否” 中居正広氏のBBQパーティー余波で広告削除の経緯
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・HPより 写真はいずれも当該の店舗、スタッフではありません)
《丸ごとネズミ混入》「すき家」公式声明に現役クルーが違和感を覚えた点とは 広報部は「鍋に混入した可能性は著しく低い」と回答
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から3カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武・源田壮亮の不倫騒動から3カ月の現在》元乃木坂の衛藤美彩、SNSの更新はストップのまま…婚姻関係継続で貫く「妻の意地」
NEWSポストセブン
今年9月の19才の誕生日には成年式が予定されている悠仁さま(2025年3月、東京・文京区。撮影/JMPA) 
悠仁さま、卒業式後はクラスメートと2時間以上の名残惜しい“お別れタイム” 宮内庁発表の「卒業文書」に詰め込まれた“こだわり” 
女性セブン
亡くなる前日、救急車がマンションに……
《遺骨やお墓の場所もわからない…》萩原健一さん七回忌に実兄は「写真に手をあわせるだけです」明かした“弟との最期の会話”
NEWSポストセブン
試合後はチームメートの元を離れ、別行動をとっていた大谷翔平(写真/アフロ)
【大谷翔平、凱旋帰国の一部始終】チーム拠点の高級ホテルではなく“東京の隠れ家”タワマンに滞在 両親との水入らずの時間を過ごしたか 
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
NEWSポストセブン