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立花理佐が振り返るアイドル時代、本物の高校のように青春を謳歌した『ビー・バップ・ハイスクール』の撮影現場

「映画『ビー・バップ・ハイスクール』が本当の高校みたいな感じでした」と立花理佐

「映画『ビー・バップ・ハイスクール』が本当の高校みたいな感じでした」と立花理佐

 憧れのアイドルに学生時代がある──。立花理佐は1987年に明治大学付属中野高校(定時制)に入学。当時の思い出を語る。

 * * *
 中学に入学して数日後、2歳年上の幼馴染が女子トイレから竹刀を持って出てきたんですよ。久しぶりに会ったら、番長になっていた(笑)。荒れた中学校だったので、3年生になったら休み時間は職員室で、受験勉強をしてました。でも、『ロッテ CMアイドルはキミだ!』のコンテストに応募したら、夏休みの間にグランプリになった。

 挨拶回りで東京に行った時、『毎度おさわがせします』の第3シリーズで主演予定だった後藤久美子さんがちょうど降板。困ったTBSのプロデューサーが私を代役に指名したんです。滞在1週間のはずが、そのまま事務所社長の家に下宿することに。学校は中間、期末のテストだけ受ければいいという話になりました。

 ずっと大阪で育ってきた私がドラマではスウェーデン帰りの役ですよ(笑)。関西弁が戻るとマズいからお正月も大阪に帰れず、仕事で卒業式にも出られませんでした。

 事務所の意向で、明大中野の定時制に進学したものの、ほとんど出席できなかった。2時間目の前に登校すると、先輩の前田耕陽君が廊下で「今、立花理佐がきました!」と大声で叫ぶんですよ(笑)。年間80日欠席したら退学という規則で、2学期に超えました。でも、担任の先生が「来年もう1回挑戦しない?」と目をかけてくれて留年に。数学の点数が良かったから、勉強を頑張っていると勘違いされたようです。

 結局、2年目も行けずに中退。だから、映画『ビー・バップ・ハイスクール』が本当の高校みたいな感じでした。私の中学とも似てましたし(笑)。休憩時間に瀬川瑛子さんや本田美奈子さんのものまねをしたり、みんなで野球をしたり、青春でした。

【プロフィール】
立花理佐(たちばな・りさ)/高校1年の1987年に『毎度おさわがせします』で女優デビュー。3枚目のシングル『キミはどんとくらい』で日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。

取材・文/岡野 誠

※週刊ポスト2024年4月12・19日号

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