どんな仕事をしていたのか
「映画の制作過程では監督やアニメーターのさまざまな意向が出てくるのですが、伊藤はそれをまとめる立場でした。納品を優先して、強引にまとめるタイプです。最新作の『すずめの戸締まり』にも一部関わっていましたが、優秀な人は他にもいるので関わり度合いは前作よりも落ちていったようです。
『君の名は。』で知名度を上げた伊藤は、新海作品以外のアニメ映画や大手自動車メーカーや製菓会社のアニメコマーシャルにもプロデューサーとして関与していましたね」(前出・業界関係者)
売れっ子プロデューサーとして、生活も派手になっていった。
「私生活ではタワーマンションに住んだり、スポーツカーを乗り回したりと、羽振りがよかったようです。それなりに女遊びはしているんだろうなとは思いましたが、まさかこれほどの未成年買春を繰り返していたことは知りませんでした。
『君の名は。』もそうですが、彼が関わってきた作品には女子高生が出てくるものもとても多い。どういう目で見ていたのかと……。日本の優れたアニメ作品を汚された思いです。少女に対して自分の立場をアピールするのに、『俺はこの作品に関わっているんだ』と携わったアニメ作品を利用していたのでしょうから……」(前出・業界関係者)
和歌山地裁の法廷に白いマスクをつけ、スーツ姿で現れた伊藤被告。司法担当記者によると、罪を認めて検察の主張をうつむきながら静かに聞いていたという。
「閉廷後、報道陣に囲まれた伊藤被告は目元を隠しながら周囲からの問いかけに無言を貫き去って行きました。今後彼の口から何か語られるのか、注目が集まります」(司法担当記者)
アニメ映画で少年少女に夢を与える仕事のはずが、長年にわたり私利私欲をむさぼり少女を傷つけてきた罪は重い。