時に真田からサシ飲みでエールを受けたこともある彼の運命を変えたのは、昨年6月、北海道在住の“巨匠”倉本聰氏が監修する劇団のオーディションへの応募だった。劇団「富良野GROUP」のプロデューサー・谷山一也さんが明かす。
「応募時点での手塚くんの肩書は『会社員』。残念ながら不合格で当初は照明係でしたが、彼の脚本を読む姿を見た倉本が『いいんじゃないの』と言い出し、役者に抜擢された形です。倉本は、手塚くんのご両親のことは知らなかったんですよ」
2023年12月に富良野市で幕を開けた舞台には、母の手塚も駆けつけ、前出の『徹子の部屋』で、「実際見に行きましたけど、まぁ滑舌は悪いし(笑い)。親目線ですけど。でも、次男が楽しんでいる姿が見られたので、応援しようかなとは思ってます」と感想を述べていた。
この6月に東京での新たな舞台を控える日南人に今後の抱負を聞いた。
「初舞台で苦労したのは発声です。まだまだ未熟なので、これから多くの場数を踏みたいと思っています。
父のような国際的な俳優になりたいという夢はいまも持ち続けています。世界平和と言うと仰々しいかもしれませんが、父のように表現を通してメッセージを伝えられるよう、頑張っていきたいです」
新たな才能が花開こうとしている。
※女性セブン2024年6月13日号