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【パリ五輪】重量挙げ男子・宮本昌典への期待 師匠・三宅義信は「金メダル?もちろん獲れますよ。金を獲った人が教えているんだから」

東京とメキシコで金メダルを獲得した三宅義信(左)と重量挙げ男子73kg級の宮本昌典

東京とメキシコで金メダルを獲得した三宅義信氏(左)と重量挙げ男子73kg級の宮本昌典選手(写真提供/東京国際大学)

 57歳差の師弟でパリ五輪のメダルを目指すのは、重量挙げ男子73kg級の宮本昌典(27)だ。師匠はローマ五輪から4大会連続で代表となり、ローマで銀メダル、東京とメキシコで金メダルを獲得した三宅義信(84)。この競技で日本勢唯一の金メダリストだ。

 2013年に創設された東京国際大学のウエイトリフティング部監督として招聘されると、2期生として入学してきた宮本との師弟関係が始まった。

 小学6年生で競技を始めた宮本は、中学、高校で次々と記録を打ち立てた。さらなる上を目指して沖縄から上京。三宅監督は宮本の第一印象を、

「とにかくフォームが素晴らしかった。骨格、体格を見て、伸びると直感。十分に世界を狙えると思ったね。ただ足の弱いところが気になりましたが、時間はかかっても鍛えればなんとかなると心配しなかった」

 三宅監督の指導を受け、一流の練習環境で大きく成長。大学4年間で自己記録を53kgも伸ばした。卒業し、同大の人間社会学部特任講師となった宮本とは今も監督として師弟関係が続いている。

 69kgから73kgに階級を上げると、スナッチ、クリーン&ジャークのトータルの日本記録を樹立。出場が目標だった東京五輪ではメダルを目指すことになったが、体調不良で7位に終わった。

「この競技はコンディションを整えることが難しく、1年延期になったことが大きかった。『余計なことを考えずに1kgずつ伸ばせ』とだけアドバイスすると、指導を素直に受け入れ、すぐに取り組む姿勢がある練習熱心な宮本はこの3年間で6kgも伸ばした」

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