国際情報

《国論が二分》ノルウェー王女が結婚、「前世はファラオ」自称シャーマンの夫に惹かれたのはなぜか 臨床心理士が分析

8月31日に結婚式をあげたノルウェーのマッタ・ルイーセ王女(左)と自称シャーマンのデュレク・ベレット氏(AFP=時事)

8月31日に結婚式をあげたノルウェーのマッタ・ルイーセ王女(左)と自称シャーマンのデュレク・ベレット氏(AFP=時事)

 お騒がせカップルとしてたびたびニュースになってきたノルウェーのマッタ・ルイーセ王女と、アメリカ人の実業家で作家、そして自称シャーマン(霊媒師・呪術師)のデュレク・ベレット氏が2024年8月31日に結婚した。臨床心理士の岡村美奈さんが、王女がシャーマンの夫に惹かれた理由について分析する。

 * * *
 今も昔も占いや呪術や霊感など、スピリチュアルやスピリチュアリティに興味を持つ人は多い。雑誌の星占いやパワーストーンやパワースポットに始まり、テレビの占い番組や心霊特集、ファンタジー映画からオカルト映画、果ては危ない新興宗教やカルト集団までスピリチュアルの幅は広い。

 そのスピリチュアルによって、今、国論が二分したと報じられているのがノルウェーだ。原因は王位継承権4位のマッタ・ルイーセ王女の今回の結婚。王女が選んだ人物が、「私の前世はファラオ」と主張している自称シャーマンなのだ。純白のウエディングドレスに身を包み微笑む新婦と、その横に立つ新郎の姿は衝撃的。正直なところ、こんなことがあるのか?と驚いた。王室としては結婚に反対すれば人種や職業で差別したと批判を受ける可能性がある。王室の慶事なのに、王室がスピリチュアルに利用されるかもしれないとなれば、手放しには喜べないノルウィーの人々の複雑な心中がわかる。

 王女が再婚したのは2年前に婚約した米国人の自称シャーマンのデュレク・ベレット氏。アメリカ・ロサンゼルスの出身、セレブ御用達のシャーマンで、女優のグウィネス・パルトローさんとも交遊があるという。なんでも一族はハイチ出身のシャーマンでベレット氏は6代目、精霊から力を授かっているというが真実はわからない。ハイチといえばブードゥー教。民間信仰ではあるが呪いや黒魔術のイメージが強く、ゾンビの起源ともいわれている宗教だ。

 忘我や脱魂といわれるエクスタシーで魂が身体から抜けて旅行や飛翔したり、霊を憑依させたりして神と交信して、病気を治すという呪術的技術を持つとされるのがシャーマンと呼ばれる人たちだ。シャーマニズム研究によると、シャーマンになるには大まかに2つのパターンがあるという。1つはシャーマンや巫女に弟子入りして修行をすること。もう1つはある日突然、心霊の啓示を受けるというもの。代々シャーマンの家系というベレット氏も啓示を受けたのだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
被害者の村上隆一さんの自宅。死因は失血死だった
《売春させ、売り上げが落ちると制裁》宮城・柴田町男性殺害 被害者の長男の妻を頂点とした“売春・美人局グループ”の壮絶手口
NEWSポストセブン
元夫の親友と授かり再婚をした古閑美保(時事通信フォト)
女子ゴルフ・古閑美保が“元夫の親友”と授かり再婚 過去の路上ハグで“略奪愛”疑惑浮上するもきっぱり否定、けじめをつけた上で交際に発展
女性セブン
突然の「非常戒厳」は、国際社会にも衝撃を与えた
韓国・尹錫悦大統領の戒厳令は妻を守るためだったのか「占い師の囁きで大統領府移転を指示」「株価操作」「高級バッグ授受」…噴出する数々の疑惑
女性セブン
12月9日に亡くなった小倉智昭さん
小倉智昭さん、新たながんが見つかる度に口にしていた“初期対応”への後悔 「どうして膀胱を全部取るという選択をしなかったのか…」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン