12月6日発売の「週刊ポスト」は、スクープ、特集に加えて各界の第一人者が思いのたけをぶちまける直言・金言オピニオン特大号。江夏豊が「球界への遺言」を語り、佐藤優と片山杜秀の両氏が「昭和100年」を振り返る。年金博士こと北村庄吾氏は国会でも論戦が繰り広げられる「在職老齢年金」の秘密を喝破、あの人気女性アナウンサーたちも勢ぞろいしてテレビ界の舞台裏を明かした。
今週の見どころ読みどころ
◆<覚悟の遺言>江夏豊「いい時代に好敵手たちと野球できたことが俺の財産だ」
今夏、巨人阪神のOB戦に酸素吸入器をつけた車椅子の痛々しい姿で登場した江夏。ファンは衝撃を受けたが、本人は「今は心配ご無用だ」と明るく語る。一方で、「野球界に言い残すことがないように、今の想いを伝えたい」とインタビューを受けた気持ちを明かした。ONはじめ野村克也、大沢親分、田淵幸一らスーパースターとのグラウンドでの思い出や、数々の物議をかもした騒動、メジャー挑戦時のこと、そして大谷翔平や現役選手たちへの想いまで語り尽くした。
◆<追及スクープ>裏金候補への2000万円 やっぱり選挙に使っていた重大疑惑
先の衆院選で自民党大敗の決定打になった「裏金非公認候補への2000万円支給」の実態を追った。選挙の収支報告が確認できた複数の議員が、やはりというべきか、支給を受けた政党支部のカネを選挙に使っていた。当該議員も党本部も、「使ったのは個人が集めた献金で、党から支給された資金ではない」と口をそろえて言い訳したが、カネに色はついていないのだから、そんな説明で国民が納得できるはずがない。徹底追及する。
◆斎藤兵庫県知事の「選挙PR女社長」は、あの人気女性アナと「キラキラ友」だった!
ネットに公選法違反になりかねない自慢話を披露し、問題になると削除して雲隠れしてしまった折田楓氏。セレブ生活を見せびらかすなど「承認欲求モンスター」としても話題を振りまいているが、キラキラ自慢が大好きなのは学生時代からだったようだ。慶応大学では、あの人気アナウンサーと親友で、一緒に旅行したり、ともに真っ赤なドレスでパーティーに現れたり……。
◆<早見表付き>年金博士がきっちり分析「働きながらでも年金は満額受け取ろう」
社会保険労務士の北村庄吾氏が、来年度に制度改正が予想される在職老齢年金の徹底活用術を伝授する。そもそも年金制度はどれも複雑怪奇で国民にはわかりにくい。年金官僚たちは、制度を知らずにもらい損ねることを期待しているようにさえ見える。働くほど年金がカットされる現行の在職老齢年金制度を「ひどい仕組みだ」と批判する北村氏は、いわゆる「50万円の壁」の改正で「62万円の壁」になると予測、その場合の正しい働き方、給料の受け取り方、受給開始のタイミングをていねいに解説した。
別稿では、末期がんと闘う67歳の森永卓郎氏が、「年金を1円も受け取ったことがない」と告白し、同制度を批判している。
◆<衝撃データ公開>「飲んだあとに死んだ」有名薬101実名リスト
薬に副作用は避けられないが、病院で頻繁に処方される有名薬で死亡するとしたら恐怖しかない。本誌は医師、薬剤師の協力のもと、服薬後に死亡例が報告されている有名薬のリストを作成した。降圧剤、鎮痛剤、糖尿病治療薬など幅広い種類で死亡例があり、専門家はそれらが薬効と表裏一体のリスクに起因すると推測している。なかには副作用として記載されていない症状を招いた事例も多く、常用薬がある人はぜひリストに自分の薬がないか、あった場合には何に気を付けるべきか、ご確認いただきたい。
◆<カラーグラビア>中井美穂×関谷亜矢子×安藤幸代「スポーツアナの秘密教えます」
テレビのスポーツ番組で女性アナウンサーたちが活躍し始めた時代、その先頭を走っていた中井、関谷が後輩の安藤とともにスポーツ番組の秘密を徹底的に語り合った。取材で一日4万歩、女性への厳しい目、ビールかけの恐怖、大谷翔平への想いなど、座談会はどんどん熱を帯びていった。
◆<特別対談>佐藤優×片山杜秀「天皇と戦争と石油の昭和100年史」
昭和を生きた世代なら、年号を西暦に直すには25を足す、逆に西暦を昭和に直すには25を引くと覚えた記憶があるのではないか。来年は2025年、すなわち「昭和100年」だ。国際情勢と近現代史に通じた論客ふたりが、激動の昭和と、それに続く時代に通底する世界と日本の構造的課題を読み解いた。
◆<緊急対談>橋爪大三郎×峯村健司「習近平vsトランプ再戦で石破首相の役どころ」
共著『あぶない中国共産党』を上梓したばかりのふたりが緊急対談。またトラの世界で米中の激突がどう展開するか、そこで日本の果たす役割は何かを掘り下げる。日本が厳しい立場に追いやられるという見方は前提としつつも、ふたりは石破首相にも果たすべき役割と、そのチャンスがあると分析した。
◆<追撃>マイナ保険証「巨大利権」が“問題が起きるたびに焼け太る”とはなにごとか!
本誌が追及したマイナ保険証利権は国民の怒りを喚起した。追及第2弾では、なんと医療現場でトラブルが起きるたびに天下り官僚とITゼネコンが焼け太るという、とんでもない仕組みがあったことを明らかにする。こんな制度をごり押しするというなら、まずは利権に群がった悪人どもを全員、追い出して責任を取らせるべきだ。
別稿では、ビートたけしがこの問題に言及し、「便利が一番危険なことを国民はわかってるんだろう」と喝破した。
◆<異色のカリスマ登場>「四季報写経ウーマン」が見つけた「地味だけどすごい8銘柄」
投資家のバイブルとされる『会社四季報』だが、個人投資家でこれを精読している人はそう多くないだろう。女子大生ながら「四季報写経」を日課としている女性投資家が、その活動のなかで発見した「この企業はすごい!」を公開する。
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