ライフ

ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第18回】墓じまいを検討…先祖や両親を思うのに「お墓」という形にこだわらなくてもいいですか

「ヨガの母」「宇宙の母」という意味を持つ「ヨグマタ」。ヨガのマスターとして与えられた尊称を持つ相川圭子さんが読者のお悩みに答える、週刊ポストでの人生相談連載。第18回目の相談はこちら──。

Q:先日、母親が亡くなりました。「お父さんと同じお墓に入る」という生前の希望通り、実家近くの墓地に埋葬しましたが、そこでふと頭をよぎったのが「私もこの墓に入るのか?」という思い。私も子供たちも東京で暮らして長いですし、墓じまいをした方がいいのではないかと考えるようになりました。幸い私は一人っ子ですし、先祖や両親を想うのに「お墓」という形にこだわらなくてもいいですよね? (68歳、自営業)

何よりも大事なのは祈りの心。先祖のカルマを浄めれば、家庭もさらに繁栄することでしょう

A:お墓は亡くなった人の遺骨を納める場所ですが、生きている私たちにとって大切な場所でもあります。

 まず、この世を去った大切な人を偲ぶ場であるということ。お墓があることで先祖や家族との魂の繋がりを感じられ、今ある自分の命の尊さにも感謝する。自分のルーツを尊ぶ気持ちが自然と育まれます。お子さんにとっても、先祖ゆかりの地を訪ねてお墓参りをする意味は大きいのです。

 お墓は故人の幸せを願い供養する、祈りの場。お骨を介して先祖の波動とも通じ合います。ご両親に祈りを捧げることで先祖の魂が鎮まり、子子孫孫まで守られるのです。お墓をお子さんに託して負担をかけたくなければ位牌や遺品などをお墓に見立てて、命日に皆でお祈りするのはいかがでしょうか。同時にヨグマタが特別なマントラ(聖なる音の波動)を唱えて先祖供養することもできます。

 私はヒマラヤ聖者として精神的な修行を積み、日頃から世界平和のために戦没者の御霊を鎮めて祈りを捧げています。人の幸せのために祈る善行のきっかけとして、あなたもまずは先祖を祀り供養するのです。

 インドには、妻が夫の健康と長寿を祈る祝祭の風習があります。その日を迎えると、妻は沐浴や断食で身を浄める「ヴラタ」を行なって神を想いながら1日を過ごします。夫は自分のために祈りを捧げる妻の献身に心から感謝する。愛の祝祭が夫婦の絆を強くし、家庭円満へ導く。インドはそうした祈りの行為で社会が平和に保たれています。

 お墓も大事ですが、何よりも大事なのは祈りの心です。先祖のカルマを浄めれば自分のカルマも浄められます。あなたがご両親を供養することで、ご家庭がさらに繁栄するでしょう。

 純粋な波動をいただくことで正しい祈りとなり、幸せを呼び込む。あなたがヒマラヤ聖者の智慧に触れて真心で祈ることで一族の魂が癒され、ご家庭が良い波動に包まれるのです。

【プロフィール】
相川圭子(あいかわ・けいこ)/女性で史上初めて「究極のサマディ(悟り)」に達した、現在世界で会える唯一のヒマラヤ大聖者。5000年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者で、2007年にはインドスピリチュアル協会から最高の聖者の称号「マハ・マンダレシュワル」を授かる。2016、17年には国連本部で主賓として平和のスピーチも行なった。TBSラジオ『相川圭子 幸せへのメッセージ』にレギュラー出演中。著書は累計100万部を超える。

協力:サイエンス・オブ・エンライトメント https://www.science.ne.jp/

※週刊ポスト2024年12月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン