国内

美智子さま、「海外渡航はもうおしまい」と決断か 来年度予算から地方訪問同行職員の航空チケット経費が消滅 過去の計128回海外訪問も韓国訪問は叶わず

杖なしでの歩行を目指されている美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)

杖なしでの歩行を目指されている美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)

 さまざまな「平成流」を確立された美智子さまが大切にされてきたのは、国民と同じ目線に立つことだった。それを体現されるかのように国内外を飛び回り、対話を図られてきた美智子さまだが、このたび、苦渋のご決断を下されたようだ。

 そのたたずまいから美智子さまの葛藤がうかがえた。12月23日の上皇さまの誕生日に先立ち、同月中旬、上皇ご夫妻のお住まいである仙洞御所で誕生日写真の撮影が行われた。

「これまでは例年、庭園を散策されるご様子などおふたりの立ち姿を収めていましたが、今年は室内で座られたまま会話される様子を撮影しました。本当はいつも通り立ち姿を見せられたかったはずですが、美智子さまは、現在もけがからの快復の途上にあります。まだ無理はすべきではないとお考えになり、座られた状態での撮影に落ち着いたのでしょう」(宮内庁関係者)

 2024年10月にお住まいで転倒して右大腿骨を骨折、手術を受けられた美智子さま。

「いまは1日2回、毎日欠かすことなくリハビリに取り組まれています。そのかいあってか、美智子さまは最近、骨折前の日課だった上皇さまとの散歩を再開されたそうです。杖を使いながら、ゆっくりと歩かれているといいます。かつての日常を取り戻すべくリハビリに打ち込まれる美智子さまですが、一方で、終活ともとれるご決断をされたようなのです。寄る年波には勝てない、という思いがあるのかもしれません」(皇室記者)

 宮内庁は、2025年度に皇室が活動するための予算を「概算要求書」として公表している。

「多少の増減はありますが、基本的には前年に倣った形で予算が計上されることが多い。しかし、2025年度予算については前年と大きく金額が異なる項目がありました。それは上皇ご夫妻の地方訪問に同行する職員の航空機のチケット代の予算で、2025年度にはゼロになっているのです。

 令和に御代がわりしてからも、この項目には毎年2000万~2500万円ほどの予算が計上されていましたから、いきなり予算が消滅したというのは、上皇ご夫妻に心境の変化があったことの証左でしょう」(前出・皇室記者)

 皇族方が宮内庁職員の帯同なしに、航空機を利用して海外や地方を訪問されることは、まず考えられない。

「つまり、上皇ご夫妻が、自分たちには航空機を使った移動は困難だと判断されたということです。しかもこの予算が策定されたのは美智子さまの骨折よりも前のことであり、大けが以降はさらに活動の幅を狭められていらっしゃるでしょう。平成の時代には幾度となく空の旅をされてきた美智子さまですが、海外渡航も、もうおしまいにするというご決断をされたのでしょう」(前出・皇室記者)

 近年の美智子さまのご様子からは、ご決断の予兆が拝察できた。2023年5月に上皇さまの退位後初めてのご旅行として京都を訪問された美智子さまは、階段を上られる際に体勢を崩しよろめかれた。翌2024年4月に明治神宮を参拝された際も、段差につまずきあわや転倒、という一幕があった。

「どちらも事なきを得ましたが、見ているこちらも美智子さまの足腰に不安を感じる場面でした。それ以外のお出ましでも、歩かれる速度や体勢を変える際の動作が以前よりゆっくりになった印象を受けます。美智子さまも、ご自身の身体機能の衰えをひしひしと感じていらしたのでしょう」(前出・皇室記者)

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト