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大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…

大谷翔平の投手復帰は嬉しいニュースだが…

 当初はオールスター明けを想定していた大谷翔平(30)の投手復帰プランが、6月16日(日本時間17日)のパドレス戦での先発に1か月以上前倒しされた。663日ぶりの二刀流の復活となるが、1イニングの限定登板となる。

 15日(同16日)のジャイアンツとの3戦目に大谷は24、25号と2本塁打を放ち、ナ・リーグ西地区で1位を守り2位ジャイアンツに2ゲーム差、3位パドレスに3ゲーム差をつけている。スポーツ紙デスクが言う。

「6月7日(同8日)にリリーフのマイケル・コペック、カービー・イェーツが故障者リストから復帰したが、それと入れ替わる形で先発のトニー・ゴンソリンが故障者リスト入りした。ドジャースは先発のタイラー・グラスノー、マイケル・グローブ、カイル・ハート、リバー・ライアン、佐々木朗希、エメット・シーアン、ブレイク・スネル、ギャビン・ストーンなどが故障者リスト入りしており、これにゴンソリンが加わった。

 10日に離脱中のスネルとグラスノーがブルペン入りしたが、開幕以降に先発に起用した投手の数はドジャースがメジャーで最多。ゴンソリンが離脱したことによりいよいよ先発の頭数が足りない。計算できる先発投手が山本由伸だけという状況だが、ジャイアンツとの初戦で5失点。5敗目を喫した。グラスノーとスネルの復帰目途も立たず、大谷の投手復帰が待ち望まれている状況です」

 その大谷にしても、月間本塁打15本という5月の絶好調の後、例年調子を上げる6月を迎えたものの、“6月男”らしからぬ成績となっている。ジャイアンツ戦で1試合2本打ったが、15試合を終えた段階で月間の数字は、打率は3割に届いたものの、本塁打3本、0盗塁にとどまっている。投手復帰は打撃面ではマイナスにはたらくともみられるなかで不安な数字だが、かといって二刀流再開を延ばせるチーム状況ではないようにも見える。

「最悪のシナリオは、チームの投手力が戻らず、ジャイアンツ、パドレスに猛追され、慌てたドジャースが中途半端な形で大谷の二刀流を本格的に復活させること。大谷の負担が重くなって数字が上向かず、V逸という懸念が出てくる」(前出・スポーツ紙デスク)

 ただ、スポーツジャーナリストで『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2025』編著者の友成那智氏は現在のチームの苦境は組み合わせによる要因もあると指摘する。

「投手力がボロボロの状態で迎えた6月第2週からは、2週間のうちにパドレスと7戦、ジャイアンツと3戦というスケジュール。この2チームとの対戦を終えた6月20日の時点で2位に落ちたとしても、このあとがナショナルズ(ナ・リーグ東4位)やロッキーズ(ナ・リーグ西5位)、ホワイトソックス(ア・リーグ中5位)と楽なチームとの対戦が続く。特に球が飛ぶといわれるコロラドでのロッキーズ戦はやたらとよく打つ。また、これからはシーハンなどの離脱していた先発陣も戻ってくる」

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