送検のため愛知県警豊田署を出る安藤陸人容疑者(左)

殺人の動機は果たして──

 東川さんは大手流通会社に入社し、豊田市の店舗に配属されたところで安藤容疑者と出会い交際に発展した。容疑者の祖母によると、安藤容疑者は「いい子だ」と“自慢の彼女”として家族にも紹介していたようだ。

 地元での声と、安藤容疑者の祖母の話から浮かび上がってくる東川さんの人物像にギャップはない。しかし──。

「陸人は家では優しい、普通の男の子です。いつも私がご飯を作るんですが、たまに食器を洗ってくれることもありました。ただ、大人しい子だったので親も『友達が少ないんじゃないか』と心配したことはあったみたいです」(安藤容疑者の祖母)

 こうした安藤容疑者に対する証言と、今回の陰惨な犯行には大きく乖離がある。

「実は昨年、母親が亡くなっておりまして……。陸人はまだまだ若いですから、ショックを受け止めきれなかったと思う。だから精神的にかなりまいっていたんです」(同前)

 安藤容疑者の心のうちには、どんな闇が巣食っていたのか。

 来年の春には20歳の誕生日を迎える予定で、「二十歳の祝典」で同窓生たちと会うはずだった東川さん。友人たちは今も、彼女の冥福を祈り続けている。

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