「見上さんにもたくさん甘えるときもあるかもしれませんが、お互いを支え合えるような関係性になれたらいいなと思います」(上坂)
「あかりさんとは事務所に入ってからずっとお世話になっていて、一緒に演技のワークショップを受けていました。お互い朝ドラの主人公をやるとは思っていなかったので『考えられないですね』って話しました。朝ドラの先輩後輩として、本当の意味で私が背中を追いかけられる立場になって、本当に嬉しいです。『ばけばけ』の撮影の話もよく聞いています。実際に撮影現場に見学させていただいたりもしています」
「これが朝ドラの現場か」
高石が入る朝ドラの撮影現場の光景を目の当たりにして、上坂にも朝ドラ主人公への自覚が明確に生まれたという。
「撮影スタジオ(セット)の規模感も凄いですし、『これが朝ドラの現場か』と感慨深さもありました。モニターの見えるところで見学させていただいたのですが、長回しのシーンの撮影前に、監督が『今大事なシーンの直前だから、俳優の皆さんの気持ちを作る時間をとります。今はあまり役者に話しかけないで』と指示を出されていたのが印象的でした。
こういうふうに現場を作っていることを知れたのも勉強になりましたし、高石さん含め、キャストの皆さんのお芝居に圧倒されました。これから私はこういう現場に入るんだという現実味が増すと同時に、気合いが入りました」
近年は『御上先生』(TBS)、『ビリオン×スクール』(フジテレビ)などの話題作に出演し、俳優としての存在感が高まってきているが、上坂は芸能界入りする際には俳優業は全く視野に入れていなかったと明かす。
「きっかけは小学6年生のオーディションでした。母の友人から『絶対受けたほうがいい』と言われて挑戦しました。私も興味がありましたし、母も『じゃあ受けてみようか』と。そのとき検索して出てきたのがエイベックス主催のオーディションでした。
元々モデル志望で受けていたので、入ったときは役者をやること自体が頭にありませんでした。入ってから芝居のレッスンを始めてみたら『これは自分に合っているかもしれない』と思ったんです」
AKB48が原体験
上坂の芸能界への憧れは幼少時代から見ていたテレビが原体験に遡る。