公用車の中でコカインを鼻から吸い込む様子(Instagramより)
「日本の厚生労働省によると、コカインの日本人の生涯経験率はわずか0.3%です。入手ルートも闇サイトやどこで知り合うのかよくわからない売人などに限られていますし、何より高額です。ただマルタでは、ある飲食店関係者によると『1グラムで60〜100ユーロ程度が相場』で格段に安いそう。クラブやバーといったナイトライフの現場では、“手軽な刺激”として存在感を増しています」(前出・現地在住者)
その裏付けともいえるのが、両国のコカイン押収量の違いだろう。厚労省の資料によると、2023年の日本国内での押収量は、前年の53.4kgから大幅に増えたとはいえ、247.2kgだった。
「マルタは492.59kgという統計があります 。人口は日本のわずか300分の1で、押収量は約2倍。いかに多くのコカイン需要があるかがわかります。国家公務員が公用車で使っちゃうくらい、麻痺しているわけです」
地中海の楽園には、落とし穴もあるようだ──。