葬儀を執り行う葬儀社「James Funeral Home」(Webサイトより)
公開された「残忍な犯行」
公開された防犯カメラの映像 には、勤務先のピザ屋のTシャツを着用し、キャップを被ったザルツカさんがライトレールに乗り込む様子が撮影されていた。そのまま窓際の空席に座ると、イヤホンを装着した状態でスマホを操作していたが、およそ4分半後、1席後ろに座っていたブラウン容疑者が突然ポケットからナイフを取り出し、ザルツカさんの喉元を複数回刺した。
「ザルツカさんは一瞬、何が起きたか分からないといった様子でブラウン容疑者を見上げましたが、膝を胸の方に上げて手で顔を覆い、ブラウン容疑者を見上げていました。そして刺されてから数秒後に床に倒れたようです。
容疑者はその場からゆっくり離れると、血の付いたナイフを手に持ちながら車内をウロウロしていました。映像には、ナイフに付いた血痕が床に飛び散った様子も確認できます。
ライトレールが次の停車駅に到着するまで、しばらく時間がありました。その間 、ブラウン容疑者は血の付いたパーカーを脱いだあと、降車ドアの前に立って、ザルツカさんのいる方向をジッと見つめていたとのことです」(同前)
現地報道によると、ブラウン容疑者は事件当時ホームレスで精神的な疾患を抱えており、過去に14回の逮捕歴があったという。 2014年に強盗罪で逮捕された際は、5年間服役していたことも判明。2020年9月に出所するも、2021年2月に家族に暴行した罪で再逮捕。2022年7月にも家庭内トラブルで逮捕されていた。
事件の背景が明らかになるにつれて、国内では犯罪の取締りの強化を求める声が強まっている。シャーロット市長のヴィ・ライルズ氏は、自身のSNSで署名入りの文書を公開し、〈この事件は、裁判所と治安判事による悲劇的な失敗であったことが明らかになってきました〉 とコメント。再犯者に対する解決法や制度の見直しを強く求めた。
さらにはトランプ大統領もSNS『TRUTH』を通じて〈迅速に裁判を行い、死刑のみが宣告されるべきだ。他の選択肢などあり得ない!〉 と言及。全米が怒りに震えている。