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「生活者のリアリティを伝える圧倒的な存在感」池脇千鶴、朝ドラ『ばけばけ』で見せた“厚みのある演技”を支えた“手”

セツの母親・フミ役を演じる池脇千鶴(写真/AFLO)

セツの母親・フミ役を演じる池脇千鶴(写真/AFLO)

 その変貌ぶりに視聴者が衝撃を受けた。9月末にスタートしたNHK朝ドラ『ばけばけ』。明治時代を生きた作家の小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの妻・小泉セツの生涯をモデルにした同作で、ヒロインの松野トキ役を演じるのは人気若手女優の高石あかり。

 夫役は米ドラマ『SHOGUN』に出演したトミー・バストウ、そのほか北川景子や堤真一と錚々たる役者が初週から登場したが、なかでも注目を集めたのはセツの母親・フミ役を演じる池脇千鶴(43)だった。

「これまでは童顔で愛くるしい笑顔のイメージが強かった池脇さんでしたが、顔も体型もふっくらして、見事に“中年の母”になりきっている。優しく包み込むような演技も相まって、胸を打たれる視聴者が多かったようです」(テレビ誌記者)

 SNSでも〈誰か一瞬分からなかった〉〈貫禄が出てきた〉と驚きの声が溢れた。

 朝ドラに詳しいエンタメライターの田幸和歌子氏が語る。

「今作はヒロインの家族に強烈なキャラが多いなかで、池脇さんはど真ん中でそれぞれが放る暴れ球を受け止め、裁いていく名捕手のような役回り。それを体型も含めて厚みのある演技で魅せたのは見事です」

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