少女は約1週間後に意識を取り戻した(被害者の母親のFacebookより)
投稿には、〈犯人たちは屋外で娘が意識を失うまで殴り、髪の毛を引き抜いた。そして娘を押さえつけてレイプし、喉や陰部に棒を突っ込んだ〉〈彼らは娘を裸にして、娘のシャツで首を絞めた〉〈さらに彼らは娘に尿をかけたまま放置した〉といったかなりショッキングな内容が並んでいます」
アンタビアさんの悲痛な訴えは、瞬く間にSNSなどで全米に拡散した。幸いにも少女は約1週間後に意識を取り戻したが、精神的ショックは大きかったようだ。アンタビアさんは前述のインタビューで当時の様子についても振り返っている。
「娘は目が覚めたとき『あの子たちが私を殺した』と叫びました。彼女は自分が死んでしまったと思ったんでしょう。愛する我が子が『自分が死んだ』と言うなんて……。5歳の子供はそんな言葉を知らなくてもいいぐらいなのに」
事件から数週間が経過した後も、少女は事件以前にはなかった暴力的な発言をするなどの後遺症に苦しんでいるという。
現地検察は10月15日、9歳の少年と10歳の少女を殺人未遂、強姦などの罪で訴追したと発表した。
「現在のオハイオ州の法律では、14歳未満の子どもは成人として裁判にかけられず、地域によっては12歳未満の子どもに対する非行事件の捜査を行わないところもあります。この現状に対して、少年司法制度の改革を求める激しい論争が起こっています。
その一つとして、暴力犯罪で有罪判決を受けた12歳未満の子供に対し、施設への収容を含めた適切な対処を決定するための評価の義務づけを求めるオンラインの請願活動が開始され、すでに8万以上の署名を集めています」(前出・全国紙国際部記者)
アンタビアさんは自身のfacebookアカウントで「私の目標は娘が公正な扱いを受け、犯人たちが責任を問われること」とも訴えている。
愛する娘のために戦う母・アンタビアさんの願いは叶えられるだろうか。
