ノリノリで撮影に応じてくれた
終電の時間を越えると、さらに人手は増えた。道を埋め尽くすほどの雑踏ができ、通り抜けようとする車やタクシーも身動きがとれない。なかなか進まない車列にイライラして、クラクションを鳴らしまくる運転手もいた。
〈女性優先〉とされる、あるクラブでは“ピンク狼藉”も横行していた。
記者が“優先パス”の料金を支払い、喫煙所で一服をしていると、目のうつろな若者がおもむろに「酒だけすか?」と声をかけてきた。
「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ。持ち帰り放題っすから。ハロウィンの日は、ピンク系ちょい高めに売れるんすよ。どうです?」
滞在時間は2時間ほどだったが、謎のクスリを勧めてきたのはこの男だけではなかった。様子をうかがってみると、記者のようにひとりでいる男性に声をかけまくっている。こちらが取材だと告げると、「いつでも声かけて」と言ってみなその場を去っていった。
この日に限ってかどうかは不明だが、売人のような人物が“渋ハロ”に来た女性たちを狙い目にしているのだろうか。
