10月23日に死刑が執行された(写真/支援者提供)
「ボイドの死刑が執行されたのは10月23日で、17時57分にボイドが拳を握りしめ、頭を持ち上げて震え始めたそうです。
18時1分に激しくあえぐような呼吸を繰り返し始め、それは15分ほど続きました。18時27分に処刑室のカーテンが閉められ、18時33分に死亡が確認。何時何分から窒素吸入が始まったかは、明らかにされていません。
専門家によると、理論上は窒素吸入ですぐに意識を失うはずですが、実際には窒素吸入に使うマスクにすき間ができたりして、空気が入り込むことがあるそうです。こうなると、最悪の場合、死刑囚は死に至らず、脳に損傷を負うだけで終わってしまう可能性もあるようです」
もがき苦しみながら絶命していったボイドの死刑執行をめぐり、窒素吸入は「現代のリンチ」だとして反対運動が起きてもいる。死刑制度を維持している米国でも、その是非をめぐって議論を呼びそうだ。
