209km挑戦中、岩の上で寝る岩田
「そうなんですよ、2日にわたる豪雨で。今回、マラソンコースにしている公園の脇に、荷物を置く用のテントを張って拠点を作ったんですけど、もう雨でビッショビショになっちゃって。機材は濡れるわ、片付けはしなきゃで、マラソンどころじゃない。
もちろん、体力も持っていかれますしね。スタッフが味噌汁を用意してくれたんですけど、飲んでいる最中もずっと身体の震えが止まらない。この企画始まって初めてマラソン中に仮眠を取ったんですけど、公園の平べったい岩の上で毛布とかも無かったので、身体はずっと限界ギリギリだったと思います」
──完走までにはどれぐらい時間がかかったのでしょうか。
「53時間5分でした。試合の日の16時から走り始めて、2日後の午前9時5分まで走りっぱなしだったので、完走直後は頭の中が『やっと帰れる』ってことでいっぱいでした。やっと岩の上じゃなくてベッドで眠れるぞ、と(笑)」
──マラソンの模様はすべてYouTubeで生配信されていましたが、完走の瞬間は、何人ぐらいの視聴者の方が見守っていたのですか?
「1万人を超えていましたね。応援のスーパーチャットもかなりきていて、合計で140万円ぐらいでしたかね。ほんとありがたかったです」
209km完走直後の笑顔(TikTokより)
──前回のインタビュー(7月中旬)では、マラソン企画の収益は月1万円とお話しされていました。現在はどうですか?
「インタビューの翌月ぐらいから、一気にグワっと収益が上がって。8月は20万円ほどで、9月が70万円。10月はさらに増えると思います。おかげさまでバイトもせず、企画に集中できる環境を整えることができました。内訳は、広告収入よりもスパチャがほとんど。視聴者に支えられて活動できています」
企画史上最長の209kmマラソンを見事に完走した岩田さん。活動を振り返ると、得たものは非常に大きかったと話す。第3回では、環境の変化と急増した収益の使い道について、そして──はたして岩田さんは念願の“大谷アンチ”になれたのか、企画完走後の心境を明かしている。

