香港北部・大埔で起きた高層住宅火災で消火活動に当たる消防隊員ら(時事通信フォト)
日本のタワマンでの発生リスクは
昨今、日本においても建物の老朽化に伴う修繕工事の必要性が叫ばれている。日本ではこのような火災が起きるリスクはあるのだろうか。総合不動産コンサルティングサービスを行う「さくら事務所」のマンション管理コンサルタント・土屋輝之氏が解説する。
「今回の火災で非常に特徴的だったのは、竹製の足場を使っていたということ。くわえて、塗料の飛散防止や落下防止のための工事用ネットに可燃性素材を使用していたことです。これらが大規模な火災に繋がった原因と思われます。
日本の場合は、高層マンションの修繕工事で木質系の足場材料を使うということはあり得ません。ゴンドラを屋上からワイヤーで吊るしたり、建物に取り付けたガイドレール上で自走させたりして作業を行うのが一般的です。また、工事用ネットについても防炎素材を使用するのが基本とされるため、同様の火災が起きるリスクは低いと言っていいでしょう」
土屋氏は、現場となった高層マンションが建設されたのは1983年であり、最新の消防設備が備わっていなかった可能性も指摘する。
