六代目体制は20年を迎え、七代目への関心も高まる。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長

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分裂抗争最大のヒットマンは極刑か

 もう一つ、注目を集めているのが「分裂抗争最大のヒットマン」と呼ばれ、3件の抗争事件に関わったとされる絆會No.2金澤成樹若頭の公判だ。

 金澤若頭は2020年9月、長野県宮田村の飲食店駐車場に停めた車内で当時絆會幹部だった男性に拳銃を発砲して重傷を負わせ、その後、殺人未遂容疑で全国に重要指名手配される。

 2024年2月に宮城県仙台市の潜伏先アパートで逮捕されるが、約3年半の逃亡生活の間にさらに2件の抗争事件に加担していたとして再逮捕された。

「2022年1月、茨城県水戸市の六代目山口組三次団体の事務所で同組織若頭が射殺される事件が起きました。犯人は近くの洋菓子店でケーキを購入し、それを手土産に事務所に乗り込み発砲したと見られ、“ケーキ片手に発砲”と話題になった事件です。

 そして、2023年4月には神戸市内で弘道会傘下組織の組長を射殺した事件。この組長はラーメン店店主でもあり、白昼堂々店内で犯行が行なわれたことで市民を震撼させました。3件とも公判の見通しは立っていません」(前出・全国紙社会部記者)

 また、2024年1月・愛媛県四国中央市のスターバックスで、池田組の前谷祐一郎若頭が同組織元組員を射殺した事件も公判待ちの状態だ。犯行理由については私怨も指摘されるが、明らかになっていない。

 1984~1989年に起きた山一抗争の時代と異なり、暴力団の抗争事件は厳罰が下されている。前出・実話誌記者は「一人殺したら無期懲役、もしくは極刑と言われているため、2件の殺人事件、1件の殺人未遂に問われている金澤若頭は極刑が予想されている」と指摘し、こう語る。

「暴力団はヒットマンの出所まで本人や家族の面倒を見るのが慣習です。もし支援が滞り、ヒットマンが“組長の命令でやりました”などと供述を変えるようなことになると、トップが逮捕される可能性も出てくる。

 今回の抗争で六代目山口組だけでなく神戸山口組、絆會も多くの服役者を出しています。組員数で大きな隔たりがあるとはいえ、解散しないのはこうした理由も大きいのでしょう」

 11月20日、岡山県公安委員会が六代目山口組と池田組の「特定抗争指定暴力団」の指定を来年3月7日まで3ヶ月延長することを発表するなど、依然、警察は強い警戒を見せている。山口組分裂抗争の“完全終結”はまだ先のことだろう。

2本目の動画。ゆっくりと歩いてくる犯人

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防犯カメラに映ることも気にしていないようだ

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店に入る直前右手を下腹部に…

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出てきたのはわずか38秒後

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耳にはイヤホンが

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2019年尼崎の商店街で神戸山口組最高幹部の一人が射殺された事件で現場に捨てられていた自動小銃

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