カンボジア当局に摘発される現地の構成員
主犯格を逮捕「手がかりになった拷問動画」
「韓国の警察庁は11月28日、カンボジア首都のプノンペンで殺人などの疑いのある30代の中国籍、リ・グァンホ容疑者が逮捕されたと発表した。男は別件で逮捕されましたが、当局などはパクさんの事件に関わった主犯格とみているそうです。またこの男性のほかにも、グループの関係者とみられる中国籍や韓国籍の人間が8名逮捕された。
男はパクさんを監禁後、亡くなるまでの間に拷問もしていた。このときの様子と思われる動画が8月末以降、韓国のSNSや『テレグラム』などで拡散されており、捜査の一助になったようです」(前出・在韓ジャーナリスト)
司法解剖の結果、パクさんはショック死だった。死の間際まで拷問を受け続けた彼の様子は凄惨なものだったという。
「当時、別の20代の韓国人男性も組織に身柄を拘束され、パクさんと収監されていた。のちに逃げ延びたこの男性によれば、パクさんは手錠をかけられたうえ、電気ショックや殴打を浴びせられたという。全身がアザだらけで真っ黒になっていたことから、このときの様子を『“生きているのが信じられない”状態だった』と話しています」(同前)
イ・ジョンソク国家情報院長は22日、国会情報委員会に出席し、「カンボジアのおよそ50か所で詐欺犯罪が組織的に行われていて、関与者はおよそ20万人に上ると推定される」と報告。韓国人の関与者は1000〜2000人と推定しているとも述べた。
「闇バイトの被害者は、空港についてすぐに拉致されるケースが多いようです。10月中旬までに、カンボジアに渡航した80人ほどの韓国人が“姿を消した”と報告されている。
こうした純粋な被害者も後を絶ちませんが、中には自ら進んで犯罪に加担する若者もいる。韓国当局も国を挙げて対策に乗り出し始めています」(同前)
日本も“対岸の火事”ではないかもしれない──。
