逮捕された村上迦楼羅容疑者(時事通信フォト)
最初の事件発生から465日──ついに首謀者が逮捕された。2024年8月から同年末にかけて発生した、一連の「闇バイト強盗事件」。
「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による犯行とされ、これまでに実行役・回収役など51人が逮捕されていたが、ついに首謀者と見られる「指示役」4人を逮捕した。4容疑者は1都3県で相次いだ強盗のうち、18件への関与が疑われている。また、横浜市青葉区で75歳の男性が死亡した強盗致死事件にも関与したとみられている。
警視庁などによる合同捜査本部が、12月4日~5日にかけて強盗致傷と住居侵入容疑で逮捕したのは福地紘人(26)、斉藤拓哉(26)、村上迦楼羅(27)、渡辺翔太(26)の4容疑者。全国紙社会部記者はこう語る。
「昨年10月17日に千葉県市川市の住宅で起きた強盗事件を首謀した容疑です。事件直後に逮捕された実行犯の20代の男3人は闇バイトに応募し、就寝中だった50代の女性に容赦なく暴行を加えました。秘匿性の高い通信アプリ『シグナル』経由で指示役から指示を受け、犯行に及んだといいます。実行役の男にはすでに懲役16年の実刑判決がでています」
指示役だった福地容疑者ら4人の一部は、指定暴力団・住吉会や準暴力団「打越スペクター」と関係があると報じられているが、同組織を知る関係者はこう明かす。
「福地は詐欺や傷害で複数回逮捕され、なかには実刑判決を受けたものもある。4人とも年齢が近く、この事件よりも前から関係があった。
4人は特殊詐欺事件で使われていた被害金の回収スキームを流用することを思いつき、“金持ち老人から金をとってやろう”というノリで始めたと聞いている」
