公開日:2021.11.18   

『ドクターX』5話に「ナースX」(松下奈緒)登場!『家政婦のミタ』オマージュか

『科捜研の女』『相棒』と並ぶテレビ朝日の人気ドラマシリーズ、米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子~』第7シリーズ(テレビ朝日系・木曜21時~)第5話。ナース版・大門未知子(米倉涼子)とでもいうべき、フリーランスの看護師・那須田灯(松下奈緒)が東帝大学病院にやってきました。彼女にはいろいろ気になる点が……シーズンすべてを観てきたライター&イラストレーターの北村ヂンが考察します。

「ドクターX」5
『ドクターX~外科医・大門未知子~』第7シリーズ第5話を考察する(イラスト/北村ヂン)

腕は良いがワケあり感満点の看護師・松下奈緒

 大門はかつて、キューバ帰りの船の中で緊急手術をした際、那須田と組んだ経験があるという。ただ、腕は良かったとしつつも「人間としてちょっとな……」という評価。

 対する那須田も、医者に対して不信感を抱いており、笑顔を見せず、あいさつもしない、なおかつ私服は黒ずくめと、ワケあり感満点な看護師なのだ。

 那須田は東帝大学病院にやってきて早々にトラブルに巻き込まれる。

 外科医・興梠広(要潤)の手術にオペ看として参加するも、先回りして器械を用意したことで、「偉そうにどんどん器械出されたらペースが狂う!」と、手術途中で若手看護師・大間正子(今田美桜)と交代させられてしまう。

 その後、興梠自身のミスのせいで患者の容体が悪化。

 医療ミスをごまかそうとする興梠を見かねた大間は、手術中のできごとを告発しようとするが、逆に責任を押しつけられクビにされそうになってしまう。

「医者なんて信用しちゃダメ。あの人たちは権威にあぐらをかいた保身の塊よ。弱い者が訴えても潰されるだけ」

 過去にどんな経験をしてきたのか、那須田はここでも医者不信発言をする。

 それにしても興梠先生。スーパードクターとかホワイト・ジャックだとかいう触れ込みでやって来たわりに、手術中に逃げ出したり、ミスしまくったり、いいところがない。ホントにこの人は名医なんだろうか……?

なぜ今さら『家政婦のミタ』オマージュ?

 大門と那須田は、どちらも医局に属さないフリーランスで仕事は完璧。しかし、キャラクターは好対照だ。

 普段は子どものように感情を爆発させているが、手術室では冷静になる大門。いつも感情を押し殺しているけど、患者には笑顔を見せたり、ダメな医者に罵声を浴びせたり、要所要所で感情を表に出す那須田。大門を陽とすれば、灯は陰といった印象だ。

 それにしてもこの那須田灯というキャラ、2011年に大ヒットした遊川和彦脚本のドラマ『家政婦のミタ』の主人公・三田さん(松嶋菜々子)感が漂いまくっているのが気になる。

 笑わない、仕事を完璧にこなす、いつも持ち歩いているデカい鞄、「承知いたしました」というセリフなど、見れば見るほど三田さんっぽい。

 ついでに黒ずくめの私服は、同じ遊川和彦脚本『女王の教室』の阿久津真矢っぽさもある

 そもそも三田さんのフルネームは三田灯。三田さんが家政婦として派遣された家が阿須田家。那須田灯という名前は、妻を亡くした阿須田恵一(長谷川博己)と三田さんが結婚したかのようだ。

『家政婦のミタ』を元ネタにしているのは間違いないと思うが、なんで2011年放送のドラマを今さらオマージュしたのか……?

『家政婦のミタ』が大ヒットした翌年、『ドクターX』の第1シリーズがスタートしている。どちらも完璧に仕事をする女性キャラが主人公ということで、比較して語られることも多かった。

 そして、この『ドクターX』第7シリーズの後番組として、来年1月からは遊川和彦脚本の『となりのチカラ』が控えている

 この唐突な『家政婦のミタ』オマージュは、中園ミホなりの遊川和彦へのエールなんだろうか!?

1話限りのゲストキャラではもったいない!

 さて、興梠は自分のミスを隠したまま再手術を行おうとするが、大門たちは再びミスをするだろうと考えていた。案の定、興梠は手術中にテンパッて患者の望んでいない人工肛門を造設しようとする。そこで那須田は一喝。

「タイムアウト。お前みたいな医者いらない。執刀医、交代!」
「同感」

 麻酔科医の城之内博美(内田有紀)も同調。ここで大門が入場!突然、那須田が審判キャラになったのに面食らったが、大門、城之内、那須田のフリーランストリオによる手術は完璧。

 クビにされそうになっていた大間も、那須田が自己防衛のため事細かに記録していたノートのおかげで救われることとなった。

 反発し合いながらも、お互いの仕事は認め合う大門と那須田。大門と対等な立場で張り合えるキャラは貴重だし、那須田が医者不信になった原因も明かされないまま。1話限りのゲストキャラではもったいない。もっと大門との絡みが見たい!

 神原晶(岸部一徳)は、「そのナースがウチ(神原名医紹介所)に来てくれたら外科医、麻酔科医、ナース、全部そろうじゃない!」と言っていた。

 城之内のように、大門の同僚としてレギュラー化はあるのか?

文とイラスト/北村ヂン

北村ヂン

1975年群馬県生まれ。各種おもしろ記事でインターネットのみなさんのご機嫌をうかがうライター&イラストレーター。……といいつつ最近は漫画ばかり描いています。

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