公開日:2022.02.02 / 更新日:2022.03.15 |暮らし   

働く女子400人の“気くばり術”が教えてくれる親との関わり方・介護の心得

「まずは相手の話を聞く」「言葉より態度で相手を笑顔にする」「何度でも初めてのよう聞く」…、高齢の親とのコミュニケーション法のようだが、実は、これらの言葉は、『人間関係がうまくいく 働く女子の気くばり新常識100』(リベラル社)で紹介されているOLさんたちの気くばり術。『サンデー毎日』で22年以上続く人気連載「OL400人は考える それってどうよ!?」を執筆する著者・池野佐知子さんが、働く女子400人以上へのアンケートに寄せられたリアルの声から定番&イマドキの気くばりを紹介するこの本には、年を取った親との関わり方や介護術にもヒントが満載。著者の池野さんにお話を伺った。

さりげない“気くばり”で、暮らしの中に笑顔を増やしたい(写真/GettyImages)

まずは自分自身の心と体を整える

「私は、長い間会社勤めをする女性からいろんなお話を聞く機会をたくさんもってきましたが、彼女たちの数々の気くばりには、感心することがとても多いんです。今回、仕事をする女性の、現場でのリアルな『気くばり』を集めて執筆した本ですが、仕事現場のみならず、人間関係全般に役立つ内容になりました」(池野さん、以下同)

 気くばり上手への第一歩は「あなた自身がすこやかであること」と、まず第1章では、体調を整えるために身につけたい習慣の数々が紹介されている。

<第1章 気くばり前の準備 より>

・朝起きたら太陽の光を浴びる
・たまには気が済むまでダラダラする
・ラジオ体操をしてみる
・ぼんやり空を見上げる

(写真/GettyImages)

 こういった習慣は、年齢や性別に関係なく、誰でも取り入れたいことばかりだが、ついつい疎かにしてしまいがちなことでもある。

「まず自分自身を大切にすることで、他者への思いやりや気くばりができるようになるんですよね。働く女子のみなさんには、忘れがちな基本に気づかせてもらいました」

 親や家族の介護で疲れてしまうと、自ずと気持ちに余裕がなくなりがち。そんなときに「ぼんやり空をながめる」だけで、海や森などに行けなくても、身の回りの小さな自然の存在に気づくことができて、気分転換になるかもしれない。

まずは相手を大切に思う

「好きな先輩や友達には自然と相手を思いやって行動できるのに、仕事で気くばりしなければいけない人だと、意識しないとできなかったり、緊張してしまったりすると悩む人は多いです。失敗してしまうことを恐れるより、相手を敬う気持ちが根底にあれば、気くばりに込めた思いはちゃんと伝わるものです」

 介護でも同様かもしれない。「介護をしてあげている」という気持ちの方が強くなれば、気づかぬうちに上からの態度になってしまうことも。する人、される人という関係ではなく、お互いを大切に思い合うことが大事だという気づきが本書には随所にあるのだ。

<第2章 「あなたファースト」の気くばり より>

・落ち込む相手に自分の失敗談を語る
・感謝の言葉に「○○さんのおかげで」をつける
・「頑張って」より「楽しんで」と言って送りだす
・何度目でも初めてのように聞く

(写真/GettyImages)

「認知症の人の症状に、同じ話を何度もするというのがありますよね。でも、同じ話をするって、どんな人にもよくあることのようです。私自身も、あれ?この話したっけ?と相手に聞くこともしばしば。そんなときに、初めて聞いたように笑ったり、怒ったりしてくれる人のことを『究極の気くばり上手』とほめている人がいました」

陰で目立たずしっかり支える

 頑張っているときは、「誰かに認めてもらいたい」「ねぎらいの言葉が欲しい」と思ってしまいがち。働く女性も、それは同じだろう。でも、気くばり上手さんたちは、その上をいくふるまいをしている。

「『誰かにこうしてもらったうれしいかも』『こうしたらあの人はラクになるかも』と、自分がしてもらいたいことを先回りして、相手をフォローしている人は、結果として、自分の仕事がスムーズだったり、一緒に働く相手から感謝されたりすることが多いようです」

<第5章 縁の下からさりげない気くばり より>

・大事な人のメモリアルな日を覚えておく
・相手のペースを尊重する
・本人の知らないところでひそかにほめる
・明日は我が身と心に刻んでおく

 働く女性たち400人が実践する気くばりは、一見、当たり前のようなことだが、ついつい忘れてしまっていた基本のふるまいを思い出させてくれる。本書は、20~30代の働く女性に向けて人間関係を円滑にするヒントが可愛らしく、そして面白い!イラストと共に紹介されているが、年代や職業は関係なく、誰にとってもはっとする気づきが満載だ。

「働く女性たちから寄せられたリアルな声を聞いて、こんな気くばりをされたら、その人を好きになるなあと思いました。自分の周りの人がホッとしたり、笑顔になったりする様子を見ると、自分も幸せを感じると思います。早速、私も働く女性たちから教えてもらった気くばりを実践したら『なんだか感じがいいわね』と言ってもらえてうれしかったです。何気ないふるまいに少しだけ気づかいをプラスして、笑顔の時間がふえたらいいですね」

【データ】
『人間関係がうまくいく 働く女子の気くばり新常識100』(リベラル社)
2色刷
240ページ
定価:1320円

人間関係がうまくいく 働く女子の気くばり新常識100

取材・文/介護ポストセブン編集部

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