公開日:2022.04.21 |暮らし   

89才の料理家・小林まさるさん元気の秘密は「お風呂で毎日15分、50年続けている健康体操」

 料理家・小林まさるさんは、1933年4月生まれ、春の訪れと共に89才を迎えた。いつも元気でパワフルなまさるさんが、健康のために50年以上、毎日欠かさず続けている体操について教えてもらった。シニア世代におすすめ、たんぱく質たっぷりの海鮮あんかけ丼レシピも合わせてご紹介!

誕生日を迎え、89才になったいまも現役! 料理界で元気に活躍している

「ながら」で習慣化に成功! 50年以上続けているお風呂体操

「4月で89才になったのだけど、走ったり筋トレしたりね、そういうちゃんとした運動はしていないんだよ。だってそんなの3日坊主になっちゃうでしょ」

 そう言って笑うまさるさんが、暮らしの中で50年以上続けていることがあるという。

「35才くらいからだったかな、健康のために毎日体操をしようと思いついたんだけど、計画してやると3日坊主でさ、長続きしないんだ。どうしたら毎日できるかって考えたときに、毎日風呂には入るんだから、そのときに体操もしちゃえばいいんじゃないかって思ったんだ」

 お風呂で体操、これが一石二鳥。硬い体がほぐれて、心地よくストレッチできることに気づいたというまさるさん。

ストレッチをするまさるさん
毎日お風呂で行っている体操を、実際にやって見せてくれたまさるさん

「お風呂の中だと体がポカポカと温まって動かしやすくなるんだよ。

 毎日、湯船の中で10分、浴槽の外で5分、計15分くらい体操しているよ。本当に簡単なものばかりで、まず湯船で温まりながら肩をもんで、首を回す。それから腰を伸ばしたり、腕を伸ばしたり、体全体をストレッチ。

 床の上だと痛くて無理だけど、湯船の中だと背筋を伸ばして正座もできる。浮力が働くからか、床の上でやると辛いけど、お風呂の中だとラクにできるよ。浴槽の外ではその場で30秒くらい足踏みをしたり、腕をグルグル回したりして、体を動かしているよ」

 お風呂に入ったついでに行うことで、うっかり忘れることもなく、自然と習慣化することに成功。今日まで50年以上も続いているというから驚きだ。

「5分でもいいから毎日続けることが大事。これだけで体の疲れがすっと取れて、翌日の体調がいいんだよ。料理の仕事は立ちっぱなしのことも多いから腰がイテテテッてときもある。どこかちょっと痛いなと思っても、お風呂の中で温めながら体操をしてほぐすと1週間くらいでラクになっていることが多いんだ」

「入浴」という毎日の行動に体操を結びつけたことで、毎日無理せず続けられている。

「毎日風呂の時間に体と向き合っているからね、今日はここが痛いなとか、ここは調子がいいぞ!って、自分の体の声を聞けるようになるんだよ」

お風呂の中で体操をするまさるさん
「肩をもんだり、首を回したり、腕や背中を伸ばしたり…体操はなんだっていい。湯船の中で体を温めながら、自分が気持ちいいなと思うように体をほぐしているんだよ」

※お風呂での体操については、個人の感想であり、効果や効能を示すものではありません。同様の行為を試される場合でも湯船や浴槽の外での運動は、決して無理をせず、体調や転倒などの危険にも留意してください。

まさるさん提案!簡単レシピ「魚介の旨みたっぷり あんかけ海鮮丼」

「料理が一番ボケ防止にもいいじゃないかな。買い物で運動もするし、食材の組み合わせを考えて頭を使うからね。

 健康のためには、肉も魚も野菜も、バランスよく食べるっていうことも大切だよね。若い頃は肉が中心だったけど、最近は魚料理も増えたかな。今回は俺が昼ご飯によく食べている魚介をたっぷり使った海鮮丼を教えるよ!」

魚介のあんかけ丼を盛り付けた写真
魚介と野菜がたっぷり入って栄養満点! 見た目も具沢山で食欲をそそる

【材料】(2〜3人分)

いか…1/2杯(100g)

むきえび…100g

帆立貝(ボイル)…100g

いんげん…6〜7本(50g)

長ねぎ(青い部分)…1/2本(50g)

ごま油…小さじ1

水溶き片栗粉…大さじ2(片栗粉大さじ1、水大さじ1)

温かいご飯…2〜3膳

うずらの卵(水煮)…2〜3個

A

水…180ml

しょうゆ…小さじ2

酒…小さじ2

鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ1

【作り方】

【1】いかは皮をむき、格子状に切れ目を入れ、ひと口大のそぎ切りにする。むきえびは背わたを取り、塩少量を振って洗い、水気を拭く。ボイルの帆立貝は水気を拭く。

【2】いんげんと長ねぎは斜め5mm幅に切る。

【3】フライパンにごま油を中火で熱し、いんげんを1分ほどやわらかくなるまで炒める。強めの中火にして①を加え、1分30秒ほど炒める。さらに長ねぎを加えて2分ほど炒める。

【4】混ぜたAを加えてひと煮立ちさせ、火を止める。様子を見ながら、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、再度火にかけてひと煮立ちさせる。

【5】それぞれの器にご飯を盛り、④をかけ、うずらの卵をのせる。

ポイント1「いかには隠し包丁を入れて、やわらかく仕上げる」

いかに隠し包丁を入れている
表面に格子状に切れ目を入れてからそぎ切りにすればOK。いかは炒めすぎると硬くなるので、火を入れすぎないよう注意して」

「いかは火を通すと硬くなるので、先に細かく切れ目を入れておくと食べやすい。噛み切りやすくなるし、味も染みやすくなるよ」

ポイント2「魚介のだしを生かして、味付けはシンプルに」

魚介を炒めているところ
帆立貝はまさるさんの故郷・北海道ではよく料理に使うという。「帆立貝はいいだしが出るから、俺の料理には欠かせない食材だよ」

「帆立貝やえび、いかをたっぷり入れるので、魚介からウマイだしがよ〜く出る。だから味付けはシンプルに。あんにしょうゆで軽く味付けするくらいで充分なんだ」

 ひと口食べると、魚介の旨みがあんに溶け出して、奥深い味わい。魚介がゴロッとたくさん入っているので、食べ応えも噛み応えも満点。いかは隠し包丁を入れているのでやわらかく、簡単に噛み切れてプリッとおいしい!

「丼ものは、1品で満足感があるからランチにおすすめ。さらにもう1品、手軽に作れるサラダを一緒に食べればなおヨシ。これで野菜もバランスよく摂れるよ」

■パパッともう1品。水菜の塩昆布サラダ

サラダを添えて栄養バランスアップ。使う野菜は冷蔵庫にあるものでOK!

【材料】(2〜3人分)

水菜…1/4束(50g)

ピーマン…2個(50g)

紫玉ねぎ…1/4個(50g)

塩昆布…大さじ2(10g)

ごま油…小さじ1

【作り方】

【1】水菜は4cm長さに切る。ピーマンは種を除き、横薄切りにする。紫玉ねぎは薄切りにして、水に5分さらし、水気をよく切る。

【2】ボウルに①を入れ、塩昆布、ごま油を加え、全体をさっと和える。

 塩昆布とごま油で手軽に味付けでき、野菜は冷蔵庫にある好みのものに替えてもOK! 生で食べるピーマンは、ほどよい苦味があって新感覚だ。

「年とってからラクしたかったら、いまからやれ! というのが俺の考え。健康は1日2日じゃ手に入らない。毎日続けることが大事だよ」

 1日の終わりに体をケアする体操も、バランスよく食べる食生活も、日々の習慣にしているまさるさん。いつだって遅いことはない、いますぐ始めてみよう。

プロフィール

小林まさるさん

1933年生まれ。料理研究家・小林まさみの義父。定年後70才から小林まさみの調理アシスタントを務め、78才でシニア料理研究家としてデビュー。長年料理をしてきた経験から、冷蔵庫の中にある食材でパパッと作るアイディア満載の家庭料理やおつまみが得意。著書に『人生は棚からぼたもち!』(東洋経済新報社)、『小林まさみとまさるのさわやかシニアごはん』など。2021年に公式YouTubeチャンネル『小林まさる88チャンネル』を開設。

撮影/菅井淳子 取材・文/岸綾香

コメントが付けられるようになりました▼

この記事が役に立ったらシェアしよう

  •  

▶コメント

※編集部で不適切と判断されたコメントは削除いたします。
※寄せられたコメントは、当サイト内の記事中で掲載する可能性がございます。予めご了承ください。