公開日:2018.02.15    2

認知症予防にも!すぐできる「両脳覚醒」トレーニング

 右手と左脳、左手と右脳がそれぞれ「繋がっている」、という話はよく聞く。実際、約1万人以上の脳画像解析を行ってきた脳科学者で医師の加藤俊徳さんは、脳と手には密接な関係があり、右利きの人は左脳を、左利きの人は右脳を多く使っている、と分析する。

日常生活で実践できる右脳覚醒トレーニング(写真/アフロ)

 左脳は主に言語系の情報を、右脳はイメージなど非言語化された情報を処理している。そのため「文章を読む」「数式を解く」などの場合は左脳が、「絵画を鑑賞する」「人の顔色をうかがう」などの場合は右脳がよく働いている。

【右脳の特徴】
●映像理解が得意
●空気を読み、他者を理解できる
●コミュニケーション能力が高い
●優柔不断、流されやすい

 右脳が活性化している人は、相手の表情から気持ちをくんだり、その場の空気を読むのが得意でコミュニケーション能力が高い。他人を優先することが多いため、優柔不断で流されやすい一面も。

【左脳の特徴】
●言語理解が得意
●言葉を巧みに使える
●自己をよく理解している
●自己中心的

 左脳が発達している人は、言語理解が得意なので、言葉で物事を的確にとらえることができる。その分、他人の考えよりも自分の知識を優先し、自己中心的になりやすい傾向が。周囲の空気を読むのが苦手な傾向も。

「日本人の多くは右利きで、左利きの人は約10%といわれています。脳のMRI画像を見ると、9割以上の人が片方の脳ばかりが発達している“片脳覚醒”で、右脳と左脳がともに成長している人は、ごくわずかです。

 片脳覚醒の人は普段から左右の手をバランスよく使えば、両脳が覚醒するでしょう。両脳を使えば脳の稼働範囲が広がるので、新たなアイディアが閃いたり、記憶容量が増えて認知症リスクが軽減できたり、生きる力も湧いてきますよ」(加藤さん・以下同)

 脳は新しい刺激を好んで成長し、マンネリを嫌う。普段、働いていない脳は劣化しやすく、悩みやコンプレックスを生み出す原因になることもある。

「特に脳は、手の刺激をダイレクトに受けやすいため、右利きの人は左手を、左利きの人は右手を、意識して使うことで脳を刺激できるのです」

 つまり、脳を覚醒させる方法で、てっとり早いのが手を動かすこと。手の刺激は脳に伝わりやすいため、右利きの人は日常生活で左手を使うだけで、普段使っていない右脳を刺激できるのだ。

 そこで、簡単にできる右脳覚醒トレーニングを紹介しよう。

Lesson1:左手を積極的に動かして右脳を刺激

●左手で歯磨き
 毎日当たり前のように行っている歯磨き。歯ブラシを左手に持って歯を磨くと新鮮で、脳を活性化できる。口内の奥行き、歯の位置などを予想しながら左手を動かすので、同時に想像力も鍛えられる。

●鍵の開け閉めも左手で
 普段、鍵をかけたかどうか忘れてしまうのは、体に染みついた習慣化した行為だからこそ。それほど簡単な動作なのに、左手ではうまく行えず、その分集中力がアップする。記憶にも残りやすく、物忘れの改善にも効果的。

●左手でご飯を食べる
 左手に箸を持ち替えて食事に挑戦! ただ予想以上に難しいので、まずはスプーンやフォークなど簡単に使えるものから始めてみてもOK。毎日少しずつ左手での箸遣いにも挑戦を。

●食器洗いも左手で
 スポンジを左手で持ち、お皿などを洗う。さらに、蛇口をひねる、洗ったお皿を拭くなど、いつも右手で行うことをすべて左手に替えて行ってみるのもいい刺激に。

●左手で体を洗う
 右手を使わず、左手にボディー用スポンジなどを持ち、体を洗ってみよう。さらに、いつもと洗う順番を変えるとより複雑化され、脳が刺激される。

●左手で豆を移動
 茶碗に大豆などの豆を入れて箸でつまみ、30秒で何個動かせるかに挑戦。まずは右手で行い、次は左手で。集中力が必要なので精神が統一され、感情をコントロールするのにも最適。

●左手で絵を描く
 直線や渦巻きなど、シンプルなものを描いてみよう。慣れてきたら好きな絵を描いてみる。絵を描くこと自体、右脳を刺激するトレーニングになる。

●左手でボール投げ
 ボールを投げるなど、楽しい動きから始めてみると続けやすい。家族とキャッチボールをしてみたり、犬のボール投げ遊びを率先して引き受けたり、体を動かしながら脳を鍛えよう。

Lesson2:両手を使って右脳と左脳のバランスを整える

コメントが付けられるようになりました▼

この記事が役に立ったらシェアしよう

  •  2

▶コメント

※編集部で不適切と判断されたコメントは削除いたします。
※寄せられたコメントは、当サイト内の記事中で掲載する可能性がございます。予めご了承ください。

  1. イチロウ より:

    武道では、左右ともに使えるように稽古しますので、例えば、合気道等の修練が良いのかも知れません。

    合気道では、立ち技でも座り技でも左右ともに稽古し、更に各技法には表技と裏技がありますので、同じく稽古します。 受け身でも同じです。 左に倒れて受け身が出来ない、等と言うことは無いようにする訳です。

    これは、空手でも同じです。 左手の突きが出来ない等と言うことでは意味が無いのです。

    野球の投手でも、左を鍛えると右と同じく投げられるようになります。 これは、私自身が小中学校時代に経験しました。 右利きの私でも、左で投げる稽古をしますと、出来るようになりました。 寧ろ、利き腕の右よりも早いボールが投げられました。 どうも、左手の力が強いようです。

    今では、意識して左右を切り替えることが可能です。 右から左に切り換える訳です。 

    すると、余談になりますが、今の社会では、何から何まで、右利き向きに出来ていることが分かります。 玄関から鉄道の改札口まで右利き用ですし、車の運転席配置も、パソコンのキーボードも同様です。

    日々着用する衣服も、例えば、ファスナーの取り付け方が右利き用に出来ていますし、男性用ジャケットの内側ポケットの配置も右利き用です。

    0

  2. まえだ より:

    左手のトレーニングは私も効果が大きいと考えていました。
    ほかにも簡単に両脳をトレーニングできる方法として考案しているのは、

    『右目(使い目)に眼帯をしての生活』です。

    普段人間は、両目を使っていません。たぶんほとんどの方は右目しか使っていないとおもいます。「右目が使い目」になります。
    効き目に眼帯をして、強制的に普段使っていない方の目(この場合左目)から入ってくる情報の処理を脳にさせることで、両脳が鍛えられるとおもいます。

    注意しないと転ぶかもしれませんが。(笑)

    自分がどちらの目が使い目かを調べるには、少し離れた場所に目印を定め、両腕を伸ばして、手で三角をつくり、その間から目印を見ます。
    そして、顔を動かさないようにして、ウインクするなり、他の方に片目ずつ隠してもらいます。左目を隠したとき(右目だけでみているとき)に両目で見ているのと同じように見えて、右目を隠したとき(左目だけでみているとき)に三角の中に目印がなかったら、その方の使い目は右目・・・ということになります。

    0