公開日:2020.07.15 |暮らし   

大地震がきたら…今すぐ備えたいこと、災害時の心構え【まとめ】

 もしも大地震が発生したら…。家族や、自分自身の命を守るためにどうすればいいのか――。今から備えておけること、地震発生直後の対処法などをまとめた。

緊急地震速報が表示されたスマホの画面を見る女性の手元
いつ起こるかわからない地震…命を守るためにいますぐ備えておきたいこと(写真/gettyimages)

地震発生の前に用意すべき5つの備え

 地震など自然災害は必ず起こるもの。コロナ禍における複合災害は想像を絶することが予測されると災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんは警鐘を鳴らす。

 コロナウイルスとの共生を考えるいま、感染を避けるために避難所に行けないという人も増えるだろう。

 では、在宅避難に備えて何を準備しておくといいのだろうか。和田さんは、1週間程度は自宅で生活できるように最低限5つのものを準備しておいたほうがいいとアドバイスする。

 新型コロナで医療機関がパンクし、薬がもらいにいけないという声も多く聞かれた。

「持病のある人はとくに薬を用意しておくといいでしょう」

1.水(生活用水、飲料水など)

2.食料品

3.非常用トイレ

4.生活&衛生用品

5.常備薬(とくに持病がある人)

→避難所は3密?コロナ時代の今考える地震の備えの記事を読む

 防災リュックについても見直しておきたい。

いざというとき役立つ防災リュック

「防災リュックは、被災した最初の“1日”をしのぐためのものです。最近では防災意識の高まりから、用意している人が増えましたが、欲張ってたくさん入れ、重くて持ち出せなかった人もいました」

 とは、東日本大震災と熊本地震を経験したママ防災士の柳原志保さんだ。

 必要な防災用品がセットになっている市販の防災リュックは、あると安心ではあるが、年齢や性別によっては重すぎて背負えないことがあると、柳原さんはアドバイスする。

 リュックの中身は、水や電気、ガスが使えないことを想定し、1泊2日のキャンプに行くイメージで選ぶのがおすすめだという。

 具体的な中身は以下を参考にして欲しい。

・食料

・水、茶、野菜ジュースなどを2Lぐらい
・おやつ
・缶詰など日持ちする食品(日頃から食べ慣れているもの)

・情報収集用品

・ラジオ
・乾電池
・携帯用充電器など

・衣類

・ブラカップ付きTシャツ
・ズボン
・下着など

・生活用品

・ラップ
・タオル
・新聞紙
・アルミシート
・懐中電灯
・耳栓など

・衛生用品

・歯ブラシセット
・マスク
・ウエットティッシュ
・非常用トイレ
・生理用品やパンティーライナー
・常備薬など

・貴重品

・小銭を中心に現金3000~5000円ほど

 防災リュックは1人1個ずつ、用意して、すぐ取り出せるところに置いておきたい。

→本当に役立つ防災リュックの中身の記事を読む

 いざ、大きな揺れを感じたら…

倒壊物、窓がない場所へ。脱出口を必ず確保しておく

 香川県認定職業訓練・体験型研修施設「あなぶきPMアカデミー」館長で、防災士の資格も有する藤原剛志さんは

「地震の揺れで命を落とす場合、大きな原因として考えられるのは、家屋の倒壊か家具の転倒です。阪神・淡路大震災や新潟中越地震でも、多くのかたが倒れてきた家具の下敷きになって命を失ったり、逃げ遅れて大けがをしています。

 揺れを感じたら、物、窓のない空間へ移動することが大切です。玄関やトイレは転倒する家具がなく窓も小さいですから、窓ガラスが割れてけがをする確率が他の部屋よりも少ないのです。揺れでドアが変形して開かなくなるのを防ぐため、少しドアを開けて脱出口確保を」(藤原さん)

 と話す。ただし、1981年6月以前の旧耐震基準の物件で、耐震補強工事をしていないトイレは安全とはいえない。外に逃げた方がよい場合もある。

ブーツや長靴は常時玄関に出しておこう

 二次災害として怖いのが火災。火が出ていないことを確認し、ガスの元栓も閉める。

「蛇口から水は出る状態かもしれませんが、貯水槽や水道管の水は揺れや破損で汚染されています。飲料水としては使えません」(藤原さん)

 携帯などで家族の身の安全を確認。万一の場合に備えて、子供や高齢の親には名前と住所、連絡先などが書かれたメモと救助合図用の笛を持たせておくことが望ましい。

 安否確認ができたら、土砂崩れや津波、避難勧告などの情報を収集。ただ、余震に備え、不用意に外へ出ないこと。

 床に飛散したガラス片や転倒家具でけがをすることもある。普段からブーツや長靴は玄関に。すぐに履けるようにしておくとけがの予防になる。

→地震が発生したら… 経過時間ごと「やること」リストの記事を読む

火の始末は揺れがおさまってからにする

 神奈川県藤沢市防災安全部危機管理課の片岡氏は、実際に地震が起きた場合の対処について

「これまで、火事を防ぐために揺れ始めたらすぐに火を消すように言われることが多かったが、今では、まず自分の身を守り、揺れがおさまってから火の始末をすべき」

 と話す。

 台所は食器棚の食器やガスコンロ、ひっくり返せばヤケドをしてしまう鍋など危険が多いため、揺れが収まってから火の始末をすることが今は推奨されているのだ。

→帰省したら親と話したい防災対策の記事を読む

被害の大きい夜に備えて寝室の地震対策をしっかりと

「津波発生時を除き、同じ震度の地震が発生した場合、昼と夜では、夜の方が被害が大きくなります」

 と、和田さんは言う。  

 夜の場合、停電すると暗闇の中で避難しなくてはならない。地震の揺れだけでなく暗闇の恐怖も重なり、パニックに陥るケースが多いからだ。

「夜間に地震が発生した場合、8割強が寝室で被害に遭っています。就寝中のため、突然の揺れに対処する間もなく、倒壊や落下物の被害を受けたり、停電で避難が遅れ、室内に閉じ込められてしまうからです。ですから、家の中でも、特に寝室の地震対策は、日頃からしっかりとしなければなりません」(和田さん)

●停電時に自動点灯する“”保安灯”の設置

●本棚などの家具はベッドに対して垂直に配置する(以下、イラストを参考に!)

 さらに、転倒しないように家具を固定することが大切。家具の下に敷くだで滑りや転倒を防いでくれる粘着テープや耐震マットなどの固定具を活用したい。

教えてくれた人

災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さん、東日本大震災と熊本地震を経験したママ防災士の柳原志保さん、神奈川県藤沢市防災安全部危機管理課の片岡氏

※過去に介護ポストセブンに掲載した地震対策の記事を元に再構成。

構成/介護ポストセブン編集部

●介護が始まるときに慌てない!要介護申請、介護保険サービス利用の基礎知識

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