公開日:2021.04.01 |暮らし   

葬儀で実際にあったトラブルエピソード|トラブルを起こす人の4つの共通点とは?

「こんなお客さんは、お金を積まれても無理」と、プロたちがさじを投げる“困った人たち”。葬儀の場でもそんな人たちはいる。親族の息が合わずに葬儀が骨肉のデスマッチ会場に…。門外不出のエピソードを葬儀プランナーが告白した。

もめる葬儀あるある

写真/Getty Images

葬儀でもめがちな人の4つの共通点

 百戦錬磨である葬儀のプロも成功に導けなかったケースもある。その共通点として下記4つが挙げられた。

【1】格安情報に飛びつきがち

【2】人とは違う葬儀にあこがれがある

【3】きょうだい・親族と疎遠

【4】故人の遺志を把握していない

もめる葬儀あるある

葬儀プランナーが暴露! 実際に起こったトラブルエピソード  

 親族の息が合わない葬儀は骨肉の争いデスマッチ会場に…。これじゃあ故人も浮かばれない! 実際に起こったエピソードを葬儀プランナーが暴露する。

エピソード1:「自由」の意味をはき違えている家族

「主人が亡くなったので、葬儀をお願いしたいの」

 以前、そのかたのお父さまのご葬儀を担当させていただいたのがご縁で連絡をもらった私は、早速喪主さまのご自宅へ向かいました。

「どのようなお式を希望されているのでしょうか」

 とたずねると、

「うちは曹洞宗なんだけど、仏教式なんて、古臭くてイヤなのよ。私も主人も、形式に縛られたくないタイプでしょ。だから自由葬とかいったかしら、それがいいと思うの」

ダメなのは主張の強い家族

 この一言で、私は心の中でため息をついてしまいました。自由葬の「自由」という言葉に引かれ、よく調べもしないで勝手なイメージで依頼してくるご遺族が最近増えているんですよ。

 自由葬とは、「どうしてもこんなふうに見送ってほしい」という故人の強い思いや、ご遺族の「故人にふさわしくこんな式にしてあげたい」という、切なる願いとそれをもとにした喪主さまの企画力が必要になるのです。その願いを重視すると、どうしても宗派にとらわれない形式になる、というだけで、本来葬儀はその家の宗派と故人のご希望に合わせて行うべきなのです。そのあたりを奥さまに確認したのですが、

「大丈夫よ。私がいいって言ったら、主人もOKだから」と…。

 結局、ご家族や親戚たちも根負けした形で、自由葬を執り行うことに。とはいえ、奥さまは自由葬を勘違いなさっていて、こちらが献花やお友達のスピーチなど、さまざまな提案をさせていただいても、

「それじゃ普通じゃない。彼の好きな歌謡曲を流すだけでいいわ」

 の一点張り。歌に合わないからと読経もなし。案の定、間の抜けた式となり、

「これじゃあ、故人も成仏できないよ」

 と不満の声が上がる始末。私どもとしましても本当に残念でしたね。

 ご葬儀は、故人さまとご遺族のお別れの儀式。喪主さまだけが満足されても意味がないのですが、それがご理解いただけないと、あまりいいお式にはなりませんよね。

エピソード2:葬儀場での骨肉の争い

きょうだいが多いと起こりがち葬儀場での骨肉の争い

きょうだいが多いと起こりがち…

「なによ、にいさんたちばっかりいい思いして。大学の学費だって、留学資金だって、全部お父さんに出してもらったんでしょ。私なんて、女だっていう理由で高校までしか行かせてもらえなくてさ。介護だってやってあげたのに、きょうだいで財産等分なんて納得いかないわよ」

 通夜の席で、まず大声を上げたのは、故人さまの末の娘さん。これを皮切りに、5人のごきょうだいから親への不満が次々とあふれて…。

 普段から不仲で、こうした場でしか会うこともないきょうだいたちが一堂に会すと、必ずと言っていいほど、争いごとが起こります。こうなると、お葬式は大方失敗。とはいえ、私どもでは口出しできませんから、葬儀の準備でご家族の関係性を見ては、(ああ、これはもめるかもしれない)と予想をつけ、心構えだけはしておきます。

 葬儀の場で、遺産の話題が出て、もめるのは珍しいことではありません。ひとりっ子でもない限り、相続争いは必ず起こるものだからです。ましてや、きょうだいの人数が多いほど問題も複雑に…。さらに、通夜の席でのもめごとがまずいのは、皆さん“お酒が入るから”。このケースでは、酔った勢いで取っ組み合いのけんかに発展しました。

「いつもは穏やかなパパがおじさんを殴るなんて」

 と、夫や父親の豹変ぶりにショックを受ける奥さまやお子さんもいて、問題は遺産だけにとどまらないのが厄介なんです。

 「うちは大丈夫。争うような財産がないから」と言う人がいますが、遺産は少ない方が、取り分をめぐって赤字覚悟で争うケースが多いようですよ。

 葬儀の場では遺産の話を封印するよう、ご家族であらかじめ決めていただき、故人さまには、ご存命中に遺言を書いておいてもらうべきですね。

取材・文/上村久留美 イラスト/つぼゆり、ユキミ

※女性セブン2021年3月25日号
https://josei7.com/

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