公開日:2021.05.10 / 更新日:2021.11.01 |暮らし    9

ピーターも豪邸を手放し平屋を購入!シニアは2階に寝ないほうがいい3つの理由

 高齢になるほど、住み慣れたわが家は危険な場所となる。日常生活で最も多い事故は、「転ぶ」と「落ちる」で、いずれもほとんどが自宅で起きている。

 東京消防庁の報告では、2019年に管轄地域内で発生した日常生活における事故(交通事故を除く)によって、約14万5000人が救急搬送されており、そのうちの半数以上が65才以上だ。

 同庁が2015年からの5年間に起きた事故の内容を分析したところ、「転ぶ」事故が全体の82.1%を占め、次いで「落ちる」事故が10.5%と続く。いずれも、ほとんどが「住居等居住場所」で起こっている。

1.夜間のトイレに行くときの転倒が最も危険!

 バリアフリーの住宅改修を専門とするリフォーム会社・高齢者住環境研究所社長の溝口恵二郎さんはこう指摘する。

「要介護となった人の自宅をリフォームするとき、『無理して2階に上がって、階段で転倒して骨折した』という話はよく聞きます。一時的な入院で治ればいいですが、骨折したことが原因で寝たきりになり、それがきっかけで認知症を発症するなど、歩けなくなることは高齢者の健康にとって大きな障害となります」

 とはいえ、長年の習慣を変えるのは難しい。「まだ元気だから」と、若いときから変わらず2階を寝室にしている人は多いだろう。しかし高齢になってくると、夜間にトイレへ行く頻度が増えるなど、自分の気持ちとは無関係に危険に身をさらす機会が増えていく。

深夜のトイレに行くのに階段は危険…(写真/PIXTA)

「寝室が2階にあるのに、トイレは1階にしかないというのはもってのほか。最も転倒しやすいのは、夜間にトイレへ行くときです。昼間ならなんともない段差でも、寝起きでぼんやりしているときは大きなハードルとなります。

2.ヒートショックの危険性も

 また、冬場には、暖かい寝室と寒い階段との温度差によって血圧が激しく変動するヒートショックを起こす危険性もある。もし階段でヒートショックを起こしたら、転落してしまいます。こうした理由から、高齢になってからの住居は寝室とトイレの動線を最短距離にすることが鉄則です」(溝口さん・以下同)  

3.60才以降のリフォームは「増築」ではなく「減築」を

 老後を自宅で過ごすと決めている場合、将来を見据えたリフォームや部屋の配置換えは、まだ体力があるうちに行った方がいい。介護が始まってからでは、建て替え期間中に過ごす場所の確保など、苦労することが多いからだ。

「60才以降のリフォームは、『増築』ではなく、2階を取り払う『減築』が基本の考え方です。大規模な工事をしなくても、2階は不要な物をしまう物置にして、日常生活は1階で完結するように改装すればいいのです」

教えてくれた人

溝口恵二郎さん/リフォーム会社・高齢者住環境研究所社長

※女性セブン2021年4月29日号

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▶コメント

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  1. タカピク より:

    2年前に2階から階段を踏み外して、尾てい骨を骨折しました。
    病院に行っても治療のしようがなくて、睡眠薬と、鎮痛剤を飲んでやっと
    眠るというのが1年以上続きました。本当に平屋にしたいんですが、来客があるので、1階には出来ないです。

    24+

  2. 竹島 護 より:

    63 歳です。就寝中のトイレに関しては尿瓶を使う事をお勧めします。これで1と2は解決。3は1と2のような問題を解決するための手段であって、並記するのはおかしい。

    31+

  3. 平家 より:

    知り合いが県の建築士で熊本地震の災害の応援に行き2階建は絶対危険だからやめておけと言われました、理由は耐震を謳い文句にしていたり大手ハウスメーカーで築1年も満たない新築でもその一画は外観は痛んでないように見えて2階建はことごとく取り潰しになるようなダメージを受けていて、平家は耐震基準がゆるい25年前の耐震基準でもほとんどダメージを受けていなかったそうです
    その建築士ももちろん平家で建てましたし
    自分も平家で家を建てました
    あとここにあるように老後は絶対平家がおすすめですね

    13+

  4. メタウィン より:

    今、介護施設の中に有る厨房内で勤務しています。
    入居者さんと、接する機会有り、自分の将来の事をよく考える事が、多くなりまし。やはり元気が一番ですが、年を取るに釣れて、足腰が、気になります。だから家などは、平屋が最適だと思います。それかワンルームマンションですかね。

    13+

  5. maria より:

    子供が小さい頃は2階建ての家が必要でしたが、子供達が独立したら広い家は必要無く成りました。
    掃除が大変だし本当に平屋の家で十分です。
    キッチンとトイレとお風呂に寝室が有れば掃除も簡単で将来の為に必要な物しか買いません。衣類も本当に必要な物だけで十分です。
    そのぶん余ったお金で美味しい食事や趣味に使う事をお勧めします。
    子供達もそれぞれ家を立てて居るので私達が居なく成った時には売るなり貸すなり好きにすれば良いと思って居ます。昔は家は一生物でしたが、高齢に成ると平屋で近所に病院やス-パ-が有る便利な立地に住み替えるのが自分の為にも子供達の為にも良いですね。
    子供達に面倒を掛けたく無いで楽しく暮らすのがベストだと思って居ます。

    27+

  6. ヒラタトモ より:

    私は、葉山の隣りの逗子に住んでます。
    葉山の気候は最高ですが、ところどころ小山があるので気をつけて。
    写真に依ると、屋外階段上下左右に手摺りと踊り場が必要ですよ。

    17+

  7. 牡丹 より:

    長年賃貸生活をしてましたが更新の2年があっという間に来ることと管理費、修繕費もあがっていく。そんな中2-3年前から新築、中古物件を探していましたが2階の往き来がとにかく面倒に。ぎっくり腰になり1階のソファーベッドで寝起きをする事になりなんてらくなんだろう!自分も高齢者になりつつある。いずれ年は老いていく。若くてもケガして松葉づえや車椅子となったらと考えたら平屋が一番じゃないかと…正直贅沢な物件ですが探しまくり去年良い物件に廻り合い購入を決意!駐車場も2台分とそれなりの広さの庭の4LDKです。リビングが19畳約6畳が4部屋めちゃくちゃ快適です。和室以外は角部屋なので窓が2つ着いているので明るい。
    初め娘は嫌がってました(笑)2階立てがいい!平屋なんて貧乏くさいと…
    でも今では部屋の扉がリビング側にあるので開けとけば冷暖房入らず
    先日の地震も揺れましたが安心してました。
    耐震強化の平屋だったので(笑)
    私個人の意見ですがこれからは平屋の時代が絶対に来ると思っていたのでこの記事を読んでホラ!ホラ!思った通りじゃん!と嬉しくてコメントしちゃいました。

    24+

  8. イチロウ より:

    我が家は二階建てです。 寝室は二階ですので老齢になると転落の危険はあります。 ですが、最近の台風と大雨を考慮すると避難場所に二階があると安心ですので、避難用具や非常食等を二階に保管しています。 ただ、寝室が二階ですと確かに夜間にトイレに行く折に転落等の危険があるのは確かです。 其処で階段に手摺を取り付けて貰いました。 階段敷も設置してあります。 ただし、手摺を他の箇所に取り付けるのはもっと先にします。

    この先、リホームをする積りです。 しかしながら、最近の事情を見ていますと、年金減額と増税その他で我々高齢者には住みにくい世の中になるのは間違いがありません。 焦って必要のないリホームをして老後資金を失うと生活に困ります。 

    我々一般人にとっては、老後資金を失うのが最大の危険だと思います。 

    22+

  9. あり より:

    我が家は納屋と蔵を除いては全て平屋。「贅沢やな」と知人に笑われます。昨今の豪雨被害を思うと 逃げる「高いところ」がありません。昔ながらの造りのため「壁」が少なく、外に脱出する場所は東西南北確保されています。最近の災害を見ていると どちらが良いのか思案します。

    36+